あひるの化粧品と戯れる日記

化粧品開発者が化粧品やそれに関する知識、情報などを発信していくブログです。たまに無関係なことも書きます。

【ETVOS】クリアソープバー 使用感と成分分析

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どうも、あひるです。

やはり有名なだけあって、ETVOSのスキンケアもなかなか良いですよね。

もう少しセラミド系コスメの記事を増やせたら、セラミドコスメの比較記事を書こうかと思っています。

ではでは、ETVOSの石鹸について、書いていこうと思います。

 

 

 

クリアソープのポイント!
  • セラミド配合石鹸
  • 保湿成分が多く配合されている枠練り透明石鹸
  • 泡立ち良好、使用後につっぱりなし

  

 

ETVOSとは?

ETVOSについては、「【ETVOS】モイスチャライジングローション 使用感と成分分析」という記事で書いております。

よろしければ、読んでもらえれば幸いです。

 

 

 

ETVOSクリアソープバー 使用感と成分分析

ETVOSクリアソープバー

公式HPより引用:https://etvos.com/shop/g/gCM10052-000/

 

ETVOSクリアソープバーの使用感

透明な石鹸です。

透明石鹸を作る場合、基本的には、エタノールを多く配合し、作る必要があります。 

Arouge(アルージェ)の石鹸」がそうでしたよね?

 

ただ、ETVOSの石鹸は、エタノールの表記が上位じゃないんですよね。

おそらく、別の手法で作られているのでは?と推察しますが、実際のところは、わかりません。

使用感は、泡立ちが良く、洗浄後、洗い上がりも、つっぱる感じは全くありません。

つっぱり感がないのは、保湿剤が多く配合されているからでしょう。

また、手間ヒマかけた枠練りだから、というのも、泡立ちが良い理由かと思います。ETVOSの石鹸は、乾燥に90日間、約3ヶ月かけているそうです。石鹸は、製造後の乾燥(熟成)期間が長くなるほど、石鹸成分が増えます。

石鹸成分が増えるということは、泡立ちが「増す」ということになります。

先程も書きましたが、石鹸は、脂肪酸 or 油脂に、アルカリを追加して作ります。

この反応は、時間が経てば経つほど進みます。特に枠練りの場合は、反応がゆっくりですので、乾燥(熟成)期間を長く必要とします。90日というのは、わりと長めの方だと思いますし、その期間があって、泡立ちが良い石鹸が作れるのだと思います。

ETVOSクリアソープバーの泡立ち

 

改めて、機械練り、枠練りについて、ご説明しておきます。

製造方法 素材 メリット デメリット コスト
枠練り(コールドプロセス) 素地量60〜70% 保湿、美容成分を多く含有可能 製品化までの時間が長い
溶けやすく泡立ちにくい
高くなる傾向
枠練り(乾燥法) 素地量60〜70% 保湿、美容成分を多く含有
溶けにくく、泡立ちが良い
製品化までの時間が長い 高くなる傾向
機械練り 素地量98% 大量生産可能 保湿成分を配合しにくい 比較的安い

ETVOSの石鹸は、枠練り、おそらくコールドプロセスかと思われます。

個人的にも枠練りが好きなので、願ったり叶ったりな商品です。

 

 
ETVOSクリアソープバーの成分分析
クリアソープバーの全成分

カリ含有石ケン素地、水、スクロース、グリセリン、ソルビトール、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAP、フィトスフィンゴシン、グリコシルトレハロース、ポリクオタニウム-51、加水分解水添デンプン、シロキクラゲ多糖体、トレハロース、スクワラン、デシルグルコシド、ベヘニルアルコール、ステアロイルラクチレートNa、ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10、エタノール、クエン酸Na

カリ含有石ケン素地は、石鹸の原料、成分です(笑)

当たり前ですね。

石ケン素地が、脂肪酸 or 油脂をアルカリ(水酸化Na)で中和、鹼化させたもので固形

カリ石ケン素地が、脂肪酸 or 油脂をアルカリ(水酸化K)で中和、鹼化させたもので液体

となります。

では、カリ含有石ケン素地は?

石ケン素地に、カリ石ケン素地を追加した、混合したタイプになります。固形石けんですね。

石鹸原料の種類 素材 アルカリ剤 形状 手法
石ケン素地 脂肪酸 水酸化Na 固形 中和法
石ケン素地 油脂 水酸化Na 固形 鹼化法
カリ石ケン素地 脂肪酸 水酸化K 液体 中和法
カリ石ケン素地 油脂 水酸化K 液体 鹼化法
カリ含有石ケン素地 石ケン素地+カリ石ケン素地 水酸化Na+水酸化K 固形 石ケン素地にカリ石ケン素地混合

カリ含有石ケン素地は、カリ石ケン素地が含まれていることから、水に溶けやすいようになり、泡立ちが良くなる傾向にあります。

石鹸は、水に溶けないと意味ないですからね。

脂肪酸は、「【化粧品の基礎知識】脂肪酸塩の特徴と役割」という記事で、

石鹸に関しては、「【知って損なし!】石鹸の特徴と種類」という記事で書かせてもらっています。

読んでいただければ幸いです。

スクロース、ソルビトールは、糖類で保湿剤。

グリセリンは、多価アルコールで保湿剤であり、ここまでが1%を超える成分ですね。

グリコシルトレハロース、加水分解水添デンプンも保湿剤です。

これらの影響により、泡立ちがさらに良くなり、洗い上がりのつっぱり感が軽減されたりするんですよね。

洗浄系にも保湿剤って重要なんですよね。

シロキクラゲ多糖体は、高分子多糖類で、ヒアルロン酸のような美容成分です。

ヒアルロン酸Naより保湿力に優れ、つっぱり感が軽減されるという成分です。

中国で受けが良い成分なんですよね。

ポリクオタニウム-51は、カチオン性ポリマーで、よく化粧水とかにも配合されている成分です。さらっと感、つっぱり感を軽減する成分でもあります。

全成分から、使用感から見ても、なかなか良い商品だと思います。

 

 

 

どんな人にオススメ?

  • セラミド配合の石鹸をお探しの方
  • お肌が弱めの方
  • 透明枠練り石鹸をお探しの方

肌に対して刺激となりそうな成分が見当たらないので、お肌が弱めの方でもご使用できるかと思います。

使用する際は、きちんと泡立ててくださいね。

泡立てないと、活性剤を直塗りしているのと同じなので、それはよくありません。

洗浄剤は、「泡で洗う」とも言われていますし、実際そうです。

泡立てることって、面倒ですが、とても重要な工程なんですよね。

泡立てることを怠らないように、ご注意を!

お試しは、ETVOS モイスチャラジング トライアルセット

 

 

 

最後に

最近使用する石鹸がそれも当たりで嬉しい限りです(笑)

石鹸選びに迷っておられるなら、ETVOSクリアソープバーは、かなりオススメです。

是非とも、一度試してみてもらえたらと思います。

お試しは、ETVOS モイスチャラジング トライアルセット

 

ETVOSの他の製品ついても、記事にしています。参考になれば、幸いです。

【ETVOS】モイスチャライジングローション 使用感と成分分析

【ETVOS】モイスチャラジングセラム 使用感と成分分析

【ETVOS】モイスチャライジングクリーム 使用感と成分分析

【ETVOS】薬用 ホワイトニングクリアセラム 使用感と成分分析

 

また、他のブランドの石鹸についても、記事にしています。化粧品選びの参考になれば幸いです。

【米肌】肌潤石鹸 使用感と成分分析

【Arouge(アルージェ)】モイスチャークリアソープ 使用感と成分分析

【ヒフミド】ソープ<洗顔石けん> 使用感と成分分析

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

 

 

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