どうも、あひるです。
とどまる勢いを知らない化粧品の天然、オーガニック。
当ブログをお読みいただいている方も、「天然、オーガニックが好き」な方もいることでしょう。
何度も書いてきたかと思いますが、化粧品業界に天然コスメ、オーガニックコスメに関する明確な基準などはないのです。
化粧品系の法律である、薬機法(旧薬事法)でも、天然、オーガニックに関することは一切書かれてありません。
ですから、これだけ色んな、しかも粗悪な商品(一部ですよ)までもがたくさん販売されているんです。
今回は、
- 天然、オーガニックに関する基準ができたこと
- その基準に沿った化粧品ができたこと
についてお話しようと思います。
- 天然、オーガニックを表す一つの基準、指標のこと
- ISO16128に準じなくても、天然、オーガニックを謳うことは可能であり、罰則などなし
- ISO16128に準ずるのは、大変なので、準じた商品はちょっとすごい(笑)
- 中身に対してだけなので、容器や包装は無関係
天然コスメ、オーガニックコスメ
冒頭でも書きましたが、天然コスメ、オーガニックコスメに関する基準はありません。
ですので、
天然エキスを0.1%でも配合していれば、天然コスメ、
オーガニック成分を0.1%でも配合していれば、オーガニックコスメ、
なんて謳えてしまうのです。
上記のようなことをしているのは、ごくわずかなメーカーだけですが・・・。
中には、きちんと〇〇%天然成分配合!とか、書かれていたりしますので、その方がまともですよね。(若干インチキしてるところもありますが・・・。)
ところが去年の4月頃くらいでしょうか。一応、基準が設けられたのです。
ISO16128 〜化粧品の自然及びオーガニックに係る指数表示〜
ISOについて
「ISO」ってご存知でしょうか?
読み方は、「アイエスオー」、「アイソ」などと呼びます。
ISOとは、International Organization for Standardizasionの略です。
意味は、国際標準化機構のこと。
かっこええやん(笑)
ISOは、他にもたくさんあります。工場関係ですと、9001(品質系)や14001(環境系)などが多く取得されていますね。
ISO16128
厳密に言うと、天然化粧品、オーガニック化粧品を判断する基準ではなく、天然、オーガニック成分がどれだけ配合されているか?を表す表示となります。
どっちでもええやん(笑)
という感じですが、ISO16128には、認証マークがあります。
認証マークが付いている=天然、オーガニックコスメ、ではないのです。
ややこしいですが、天然成分10%配合でも、一応マークは付けれます。
その際、「自然指数10%」などという記載が必要なんです。
つまり、天然、オーガニック成分がどれほど配合されているか?を表す表示であって、天然、オーガニックコスメを表す表示ではないなのです。
今までは、その表示すらなかったので、一目でわかるようになります。
これは大変ありがたいことですよね?
もう変なメーカーには騙されないぞ!って感じ。
ところが・・・。
ISO16128に法的拘束力なし!?
天然、オーガニックに関する表示ができたのは良いことですが・・・。
表示する、しないはメーカーの自由です。
しなくても、罰則などはもちろんありませんし、してもらっても全然OK。
という、基準、表示になっています。
意味あんの・・・?
正直、あまりない・・・かも(笑)
やってもやらんでも、どっちでも良いですからね。
基準ちょーっと緩過ぎです。
せめて、オーガニック、天然と謳いたい製品は、ISO16128を表示すること!としてほしかったですね。
全然消費者ファーストではないんですよね・・・。
ちなみに、韓国では、オーガニックコスメと謳うには、かなり厳しい基準が設けられているので、簡単に謳えないのが実情です・・・。
えらいちがいだよ(´・ω・`)
メーカーから見たISO16128
消費者から見たISO16128は、あれば有り難い指標、表示です。
表示されるかどうかは別ですが・・・(笑)
余談にはなりますが、メーカー側からの視点を少しお話しますと、
めっちゃめんどくせー
です。
ISO16128って、原料、成分からISOに沿って、考えていかないといけないんですよ。
成分Aは、天然指数〇〇%、成分Bは、オーガニック指数〇〇%、といった感じに。
それらを合算して、天然指数なるものを算出します。
ものすごく大変で、ものすごく面倒です。
予め原料に、指数表記がされていれば良いのですが、まだまだで、いちいち原料メーカーに問い合わせないとダメなんです。
まぁ、あくまでもメーカー側の主張なので、消費者には関係のないことですけどね(笑)
ISO16128を導入した商品
ISO16128を導入した商品は、いくつかあるんですよね。
AnnikaBlanc(アニカブラン)
引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000038396.html
化粧水と乳液の2種類。水を植物水に変えた製品です。
ISO16128に準拠してるらしいですが、記載や写真がないんですよね(笑)
athletia(アスレティア)
引用元:https://www.eqp.co.jp/info191127/
まだ発売されていない商品です。2020年春に発売される製品で、こちらもISO16128に準拠しています。
athletia(アスレティア)、実は、花王のグループ会社なんですよね。
花王グループがISO16128に準拠した商品を販売するというのは、やはりインパクトありですよね。
ここから、ISO16128が広がりをみせていくのかなと感じてはいるんですよね。
どちらも買ってませんし、片方は販売してないので、使用感とか成分のことは一切不明です(笑)
またタイミングみて、買ってみようかとも思っています。
また、クリーンビューティーを謳うコスメでもあります。クリーンビューティーについては、「【クリーンビューティーって何?】化粧品業界、次なるトレンド!?」という記事で書いています。
最後に
ISO16128、良い基準ではありますが、緩過ぎて、一体誰のための基準なのか、よくわかりませんね。
乱立する天然、オーガニックコスメに歯止めをかけるのであれば、もう少し工夫してほしかったですが・・・。
もっとISO16128に沿った化粧品が出てくれば良いですが、まだまだ時間はかかるでしょう。まぁ、大手が参入してきたので、加速する可能性は十分ありですね。
ただ、何度も書いてきましたが、天然、オーガニックに依存と言いますか、
天然、オーガニック=良い
合成=悪い
みたいな考えはやめてくださいね。
どちらにも、メリット・デメリットはあります。
むしろ、肌が弱い方は、天然やオーガニックはやめておいたほうが無難です。
なぜやめておいたほうが良いかは、「【化粧品のウソ、ホント】オーガニック(天然)化粧品が良いと言うけれど?」という記事でご説明しております。
また、子供にもオーガニック系は避けておくべきです。
理由は、「【ママさん、パパさん必見!】アレルギーと化粧品」という記事で書いております。
ご一読いただければ、幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。