どうも、あひるです。
最近(2020年頭らへん)NオーガニックのCMを見かける回数が格段に上がりましたね。
使用された方、使用されている方も多いかもしれません。
そんなN organicですが、この度、マイナーリニューアルが施されました(2021年3月)。
今回は、リニューアルしたN organicのローションについて、新旧を比較しながら、書いていこうと思います。
- ブランド名にオーガニックとつくが、中身全てが天然系、オーガニック系ではない
- 良い意味で、オーガニックエキス ✕ サイエンスベース
- 保湿力はほどほど、単品では少し物足りないかも
- ノンコメドジェニックテスト済み(リニューアル)
N organic とは?
「毎日の暮らしを豊かに。」というコンセプトがあり、
- Natural(天然)
- Noble(高尚な)
- Neutral(中立の)
の3つの”N”要素に基づき、製品企画、開発された自然派ブランドです。
植物由来成分にこだわりを持ちながらも、ケミカル成分、石油由来成分NGという偏った姿勢ではなく、「肌にとっての最善」を選択、商品化しているブランドです。
結構好感が持てますね。私も石油由来NGに偏った考えを良しと思っていないので(笑)。
当ブログを読んでくださっている方は、おわかりかと思いますが。
ただ一つ、解せない点が・・・。
なぜ名前に「オーガニック」を入れたんでしょうか。紛らわしいですよね。Nオーガニックなんだから、こてこてのオーガニック系商品かと思いきや、石油成分も配合されています。そんな紛らわしい名前にしなくても良かったのでは?と思ってしまいます。
まぁ、ブランド名に決まりはないですからね。
何度も言っていますが、オーガニックコスメに関する明確な基準はないんですよ。ややこしいんですけどね。2019年頃できたISO16128も、基準という感じではないですからね。法的拘束力はないわけですし・・・。ただ、ISO16128に則った商品は色々発売されています。
N organicもリニューアルしたわけですから、ISO16128に則った商品にすれば良かったのでは?と思うですが、何故かそれはやっていないみたいですね。あまりメリットを感じない、もしくは、則っても数値が低い、などの理由が挙げられます。N organicは、石油系OKですからね。
N organic モイスチュア&バランシングローション 使用感と成分分析
出典:https://n-organic.com/products/QHJf1KejMc5DUppk
N organic モイスチュア&バランシングローションの使用感
無色透明な液体です。一般的な化粧水よりは、とろみのある化粧水です。
とろみはありますが、ベタベタするような感じではないですね。しっとり潤うアイテムですね。ただ、化粧水単体で保湿を持続させるのは、難しいところでしょうか。
匂いは、柑橘系の良いニオイ。
容器は珍しく、瓶タイプのポンプタイプです。
なぜ瓶なのか?これは私の推測なのですが、昨今の廃プラ事情を意識したものではないのかな?と思っています。環境に対しても意識された商品設計はかなり好感が持てますね。
また、最近、クリーンビューティーなるコスメが登場しており、より環境を意識したブランドが求められるようになってきています。
N organic モイスチュア&バランシングローションの成分分析
水、BG、グリセリン、PEG-60水添ヒマシ油、カニナバラ果実エキス、セージ葉エキス、セイヨウサンザシ果実エキス、ラベンダー花エキス、トウキンセンカ花エキス、アルテア根エキス、カミツレ花エキス、ローズマリー葉エキス、グルコノバクター/ハチミツ発酵液、レモン果皮油、クスノキ樹皮油、マンダリンオレンジ果皮油、ショウズク種子油、ビターオレンジ花油、1,2-ヘキサンジオール、グリコシルトレハロース、加水分解水添デンプン、ラフィノース、キサンタンガム、フェノキシエタノール
モイスチュア&バランシングローションの全成分(新)
水、BG、グリセリン、ベタイン、ペンチレングリコール、PEG-60水添ヒマシ油、メチルグルセス-20、グリコシルトレハロース、加水分解水添デンプン、フェノキシエタノール、グリチルリチン酸2K、キサンタンガム、レモン果皮油、クスノキ樹皮油、マンダリンオレンジ果皮油、ショウズク種子油、ビターオレンジ花油、シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、グリセリルグルコシド、アボカド油、フィトステロールズ、グルコノバクター/ハチミツ発酵液、オリーブ果実油、カニナバラ果実エキス、セージ葉エキス、セイヨウサンザシ果実エキス、ラベンダー花エキス、トウキンセンカ花エキス、アルテア根エキス、カミツレ花エキス、ローズマリー葉エキス、ネムノキ樹皮エキス、オレイン酸ソルビタン、パルミチン酸アスコルビル、酢酸トコフェロール、トコフェロール
リニューアルした全成分に、新しく加わった成分を赤文字、
リニューアル時に、配合量を多くした成分を青文字にしてみました。
BG、グリセリン、ペンチレングリコールは、多価アルコールで保湿剤ですね。
ベタインは、アミノ酸系の保湿成分。使用感を変えずに、保湿能を上げてくれる成分です。
PEG-60水添ヒマシ油は、ノニオン界面活性剤です。N organicのローションの場合、可溶化剤として働く成分になります。可溶化とは、水系にオイルを透明に溶かすことを言います。もちろん逆パターン(オイル系に水を透明に溶かすこと)も可溶化と言います。ここでは、精油(レモン果皮油やビターオレンジ花油)を可溶化するために用いられています。普通に精油を入れても、分離、化粧水の上に、精油が漂うだけになるのですが、可溶化させることで、水にオイル(精油)を溶け込ませることが可能なんですよね。
メチルグルセス-20は、糖類にPEG(ポリエチレングリコール)鎖をくっつけた保湿成分です。
グリコシルトレハロース、加水分解水添デンプンは、糖類の保湿成分。ものすごくしっとりする保湿成分であり、リニューアルにより、配合量を引き上げられていますね。
リニューアル品の方が、旧商品より、保湿成分料が10%程度上乗せされているみたいですね(公式HPより)。
ここまでが1%を超える成分かと思います。
あとは、オーガニック(植物)エキス、精油が配合されています。
もう一点気になったのは、浸透促進成分が配合されていることですね。
シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、これが浸透促進成分です。この成分を配合し、より効果を実感してもらおうってことかなと思います。ちなみに、石油由来成分ではあります。
こだわり通り、「肌にとって最適」ですので、オーガニック系処方ではなく、石油系成分も使用した中身ですね。
N organic モイスチュア&バランシングローションのフリー項目
- エタノール
- パラベン
- 合成香料、合成着色料
- 鉱物油
- シリコーン
でしょうか。
公式ホームページには、石油系界面活性剤不使用となっていますが・・・。
PEG-60水添ヒマシ油は、半分石油なんですけどね(笑)おそらく、成分の由来全てが石油でなければ、石油系界面活性剤としていないんでしょうね。
まぁ、何をもって、石油系界面活性剤とするかは、各社自由、決まりはないですからね。
N organic モイスチュア&バランシングローションの評価
- 公式HP:5.0/5.0 3件
- アットコスメ:5.4/7.0 152件
- LIPS:4.0/5.0 151件
※上記評価は、2021年3月のものです。
- 香りが柑橘系でとても良い
- 肌がモチモチ、翌朝まで続く
- 浸透感はあまり良くない
- 乾燥肌だと、物足りない感じがする
どんな人にオススメ?
- オーガニックコスメをお探しの方
- サイエンス ✕ オーガニックの化粧品をお探しの方
- ベタつきの少ない化粧水をお探しの方
- 柑橘系のニオイの化粧水をお探しの方
最後に
最近CMが何度も放送されているN organicの化粧水について、解説してみました。
N organicという名前ですが、そこまでオーガニック系の中身ではないタイプになります。石油系も普通に配合されているブランド。ちょっと名前がややこしいですよね。名前ブランド名はは置いておいて、使用感や成分的なところはすごくシンプルで良い商品かと思います。まだ試したことがない方は、試されてみても良いかと思います。
N organicについては、他の製品も書いています。
他にもナチュラル系ローションに関するコスメについて、書いています。良ければ読んでみてください。
また、個人的なランキングページも作成しています。良ければご覧ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。