どうも、化粧品開発者のあひるです。
最近何かと話題となっている、日本化粧品検定。
以前にも、化粧品検定について、「【人気資格の一つ!】化粧品検定って意味あるの?」という記事で書いていました。
メリット、デメリット、色々あるよーって内容です。良ければ、読んでみてください。
その化粧品検定がステマをやっていたらしい・・・。
化粧品検定とステマについて、色々と書いていこうと思います。
- ステマはダメだよ!
- ステマをすると信用ガタ落ち
- 検定協会は良い活動をしていただけに残念!
日本化粧品検定とは?
化粧品検定とは、化粧品、美容に関する知識向上と普及を目指した検定のことです。
化粧品に関する様々なものが学べる検定には、なっています。一応文部科学省後援ですし。
化粧品検定には、3級、2級、1級があり、その上には、コスメコンシェルジュなるものまで存在します。
まぁ、良い団体ですよね。
検定取れたとか、コスメコンシェルジュになったからと言って、特別に何かが変わるわけではないですが・・・。それらの検定を肩書にすると、一般の人からしたら、すごい!ってなるみたいですね。それに化粧品についての知識も深まりますし。いろんなところでよく見かけます。間違った情報を発信している人も見かけますが・・・。
日本化粧品検定のステマ疑惑
とあるインスタグラマーさんが暴露?したんだとか・・・。
化粧品検定協会からのメールを晒してしまったんですよ。
要約すると、
「検定試験に無料招待、問題集も無料であげます。だから、化粧品検定を受験の上、宣伝してね!」
って内容です。
有名人やインスタグラマーなど、拡散力、影響力のある人に対しては、無償で何でもやります!ってことですよね?
真剣に勉強して受けたい、検定を取りたいって人には、お金要求・・・。
さすがに、ダメですよね・・・。
これにより、たちまち炎上状態に発展してしまったのです。
ステマとは?
ステマ
ステマって聞いたことありますよね?
ステルスマーケティングの略称のことです。一般消費者に宣伝などとわからないように、宣伝行為を行うことを指します。
例えば、
有名人やユーチューバー、インフルエンサーなど、拡散力、発信力がとてもある人が、「この商品めっちゃ良かったー!!」
とか、Twitterやインスタ、ブログなどで発信すると、どうなるか想像つきますよね?
当然、商品の売れ行きは爆発的に伸びるでしょう。
この宣伝を、有名人などが自ら勝手に行う分には、何ら問題ありません。
ですが、企業側から、何かしらの対価などをもらっていた場合、どうでしょうか?
ちょっと、イメージが違ってきますよね?
- その商品が本当に良かったから宣伝しているのか、
- 企業から対価もらってるから仕方無しにやっているのか
一般消費者からしてみれば、どちらの気持ちで宣伝しているか、わかるわけないですよね。
ステマは違法?
ぶっちゃけ、違法に該当してしまう場合があります。
景品表示法っていう法律に引っかかるんですよね。
だって、人を欺いているわけですからね・・・。そりゃいけませんよ。
企業から対価をもらって宣伝する場合は、その旨の一文を明記するなどしないとダメなんですよ。そうすれば、消費者も「宣伝なんだ!参考程度にするかなー」なんて感じになります。
ステマはちょくちょく問題になっている
化粧品検定に限らず、ステマで炎上してるの、色々ありましたよね?
- アナと雪の女王2のTwitter漫画
- 食べログのステマレビュー
- ペニオク騒動
などなど。
宣伝するならするで、きちんとした表記などをしないと、一般消費者に誤解や誤認を与えてしまうわけですから、気をつけないといけないですよね。
その辺りの危機管理意識が欠如していた事例ではないでしょうか。
日本化粧品検定協会も、その意識が足りなかったと言わざる得ませんね。
日本化粧品検定協会の対応
日本化粧品検定は、炎上受け、Twitter上で下記の通り、コメントを出しています。
一連の騒動に関してまして、御一読いただきますようお願い申し上げます。 pic.twitter.com/UoEq5gfIG7
— 日本化粧品検定協会 (@cosme_kentei) February 15, 2020
コメント欄は、もちろん荒れまてますね。
そりゃそうでしょう。誰も納得なんてしませんからね。
不正に合格させたことはないと言っていますが、証拠も何もないわけで・・・。
信用はガタ落ち、コスメコンシェルジュと名乗ることさえ、恥ずかしいというコメントも見受けられました。
追記
2020年2月20日、公式HPにて、お詫びが出ていました。
要約すると、
- 広報活動の一環として、インフルエンサーの無料受験企画をやっていた
- 2017年秋の第9回から開始、第14回においては、26名が参加予定だった
- 第14回の検定無料受験企画は中止、無料受験企画は一切行わない、第14回受験者に限って、検定をやめる場合、検定料は返金する
- 再発防止のため、第三者委員会を発足させ、具体的な動きは、公式HPからなどで報告
- 協会活動は、継続
- 無料招待した方の合否に関して、不正はない
だそうです。気になったのは、今まで何人企画で無料受験したんですかね?これから明かされることはあるのでしょうか。
さらに、2020年4月8日に倫理委員会開催との題名で、報告書がアップされていました。
ものすごく簡単に言うと、不正は行っていなかったという結論みたいですね。
別に擁護するつもりは、全くありませんが、日本化粧品検定協会も営利組織です。NPOでも非営利団体でも、何でもないです。
受験者などから、お金を集めていかないとやっていけないでしょう。受験費用がかかる、コスメコンシェルジュになるのにも費用がかかる、それは仕方のないことですし、理解もできます。
ですが、特別扱い、ステマはダメだよねってお話です。
書いたとおり、信用ガタ落ちです。
当然ですよね。
日本化粧品検定協会が、日本化粧品検定を担保、保証していたんです。
それがステマですからね。不正に合格させたんじゃ?なんて疑惑も当然出ているわけで・・・(本当かどうかは定かではない)。
本当なのか、ウソなのかは、この際どうでもよくて、そんな運営をしていた組織が保証する検定ってどうなのよ?
ってことです。
言わば、化粧品検定という株の大暴落、株の価値がものすごく下がった、下がってしまったという感じです。
化粧品検定所持者、コスメコンシェルジュの方たちの信用も一瞬消し飛んだようなかたち・・・。検定所持者やコスメコンシェルジュの肩書きで仕事をされていた人たちは、とんだとばっちりです。中には、きちんとお金を払い、受験されていた方もいたでしょうに・・・。
最後に
道を、手段を間違えてしまった、日本化粧品検定協会。
化粧品の知識などの普及に尽力している点は素晴らしく、良いことだと思います。昨今色んな会社から、色んな化粧品が出され、市場が賑わっています。
まぁ、国内市場はほぼ飽和なんですが。
一般の方からしたら、どれを選べば良いかわからない・・・なんてこともあるでしょう。その時の指標の一つになるのが、化粧品に関する知識の有無になってきますよね。その知識を深めてくれるのが、日本化粧品検定と言うわけです。
良い活動をしているのは、間違いないんですが、ステマはダメですよね・・・。
ちなみに私は、検定受験を勧めてはいないので、お間違いなく。勉強するだけなら、どこでもできますし、わざわざお高い受験料を払わなくても良いというスタンスです。
そもそも、民間資格、検定ですからね。
※民間資格、検定の全てを否定しているわけではありません。中には、すごい資格、検定もありますからね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
読んでくださった皆様も、当ブログの記事を参考に、化粧品選びをしていただければ、ありがたい限りです。
ちなみに、当ブログは、ステマなどは一切行っていません。全部商品を購入しております。お金がなかなか飛んでいきますが・・・。それに、購入を勧めたりなどもしていませんし。もし今後、いただきものなどがあれば、それはそれできちんと「頂いた」と明記しようと思います。