どうも、化粧品開発者のあひるです。
今回は、オールインワンについて、書いてみようと思います。
オールインワンとは、一本○役、一つで何種類もの化粧品の役割を果たしてくれる、昨今の女性活躍の社会にフィットした、時短コスメです。
随分前に書かせてもらった、「【本当なの?】サボリーノの謳い文句」という記事で書いた商品も時短コスメの一種ですね。売れてますし(笑)
- 三相乳化なる特許技術を採用で、界面活性剤フリー
- 天然成分99.9%
- ママの声を形にした商品
ミルポッシェ オーガニクスとは?
沖縄・宮古島で育った植物のめぐみから生まれた化粧品ブランドです。
ママ、赤ちゃん、妊婦さんにも、優しいスキンケアを提供する化粧品になっています。
あったらいいなを形に
ちょっと小林製薬みたいですが・・・(笑)元々、ミルポッシェは、出産内祝いサイトを運営されている会社さんです。私も子供が生まれてから、ミルポッシェの存在を知りましたし、内祝いサイトを通じて、オーガニクスコスメを知りました。ドラッグストアとかには置いていないので、知っている人はそう多くはないかもです。
そんな内祝いサイトから、たくさんのママの声を集めて作られたのが、ミルポッシェオーガニクスというコスメブランドです。
安心安全へのこだわり
ママさん向けの商品ですので、色々と拘られています。いくつか抜粋してお話します。
特許技術
後ほど説明しますが、「三相乳化」なる方法を使用し、この商品は作られています。三相乳化の凄いところは、界面活性剤を使用せずに乳化できるところにあります。界面活性剤を悪いとは言いませんが、なければないに越したことはありません。成分数が増える=刺激の可能性が増加、になります。界面活性剤を使用しないで良いということは、刺激の可能性を減らせるということになりますので、大変良い技術ですね。特許も取られていますので、他はマネできないようになっています。
モニター調査
製品の発売前、開発段階からかな?ママさんにモニターになってもらっているそうです。実際に使用していただき、ママさんの声をもらい、製品の改良に活かしています。当たり前と言えば、当たり前なのですが、使用者の感想を取り入れるのは。ただ、時間や経費がかかるので、なかなか大変なことなんですよね。 手間暇を惜しんで作られた商品ってことになります。まぁ、当たり前っちゃ当たり前なんですが(笑)
ミルポッシェ オーガニクス オールインワンゲルクリーム 使用感と成分分析
ミルポッシェ オールインワンゲルクリームの使用感
乳液状のジェルで、粘度、硬さは全く無いです。ポンプから吐出されますので、使い勝手も良いですし、衛生的にも良いです。
乳液ですので、伸びはよく、少量で広範囲に塗り拡げられます。
保湿力は問題なく、しっかりと潤ってくれます。一方で、ベタつくとかっていう嫌な使用感ではない、使い心地はかなり良かったです。
匂いはそんな気になることもなかったです。
ミルポッシェ オーガニクス オールインワンゲルクリームの成分分析
ゲットウ葉水、水、グリセリン、BG、ベタイン、スクワラン、ペンチレングリコール、マルチトール、アボカド油、カラスムギ穀粒油、ベヘニルアルコール、イソステアリン酸オクチルドデシル、水添ロジン酸ペンタエリスリチル、トレハロース、コシロノセンダングサエキス、ツバキ種子エキス、アロエベラ葉エキス、クダモノトケイソウ果皮エキス、マンダリンオレンジ果実エキス、ビターオレンジ果実エキス、オレンジ果皮エキス、グリチルリチン酸2K、スフィンゴ糖脂質、エクトイン、シロキクラゲ多糖体、ジェランガム、セルロースガム、カラギーナン、ペクチン、サクシノグリカン、ヒドロキシプロピルメチルセルロースステアロキシエーテル、アニス酸Na、塩化Ca、クエン酸、クエン酸Na、フィチン酸、トコフェロール
ゲットウ葉水は、月桃からお水のこと。抗菌、抗酸化作用に優れる点があります。
グリセリン、BG、ペンチレングリコールは、多価アルコールで保湿剤。多価アルコールについては、「【化粧品の基礎知識】多価アルコールの特徴と役割」という記事で書いています。
ベタインは、アミノ酸系の保湿剤。
スクワランは、疑似皮脂成分で油性成分。
マルチトール、トレハロースは、糖類の保湿剤です。
アボカド油は、植物オイルです。植物オイルについては、「【化粧品の基礎知識】植物性オイルと脂肪酸、特徴と役割」という記事で書いています。
カラスムギ殻粒油は、植物オイル。肌への親和性が高く、少しずつ需要が拡大しています。でも、結構お高い成分でもあります。
べヘニルアルコールは、高級アルコールで、粘度調整剤ですね。
イソステアリン酸オクチルドデシル、水添ロジン酸ペンタエリスリチルは、エステル油。
トレハロースまでが、1%を超える成分かと思います。
ミルポッシェ オーガニクス オールインワンゲルクリームのフリー項目
- エタノール
- シリコーン
- 鉱物油
- 合成着色料、合成香料
- パラベン、フェノキシエタノール
- 界面活性剤
ミルポッシェ オーガニクス オールインワンゲルクリームの評価
アットコスメ、LIPSともに、口コミページがありませんでした。ですので、今回は口コミなしになります。
なんでないのだろうか・・・。
三相乳化とは?
界面活性剤を使用しない手法、製造方法ということです。一言で言ってしまえば、それだけです。ただ、活性剤を使用せず、乳化するのって、かなり難しいです。少量の油分を乳化するならまだしも、油分量がそれなりにある場合、まずできないです。
では、三相乳化は、何を用いて、乳化してるのか?ってことですよね?親水性のナノ粒子を使用しているんだそうです。
では、親水性のナノ粒子は何で構成されているのでしょうか?
セルロース系成分、微生物由来の多糖体で作られているのだそうです。
この商品で言うと、セルロースガム、カラギーナン、ヒドロキシプロピルメチルセルロースステアロキシエーテルがそれに該当します。これらの成分で、新寿司製のナノ粒子を作り、乳化させているのです。この乳化法は、神奈川大学によって作られた、新しい乳化技術です。
どんな人にオススメ?
- 界面活性剤がお嫌いな方
- 天然コスメをお探しの方
- これからママになる、なった方で、コスメをお探しの方
活性剤を否定する気は全くないですが、入れなくて良いなら、それに越したことはないですよね。結構気に入っている商品なので、試すのは、全然ありだと思います。
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最後に
ミルポッシェオーガニクスのオイルインワンゲルクリームについて、解説してみました。
やはり、界面活性剤フリーというのは、素晴らしいことだと思います。三相乳化技術は、どこのメーカーさんも持っているわけではないので、今の所、珍しい技術です。今後ますます増えるかもですが。興味があれば、使ってみるもの良いと思います。
他にも、乳液系の記事を書いていますので、化粧品選びの参考にしてみてください。
「【リポソームの先駆者】モイスチュアリポソーム(コスメデコルテ) 使用感と成分分析」
「【THREE】バランシング エマルジョンR 使用感と成分分析」
「【HANAオーガニック】ムーンナイトミルク 使用感と成分分析」
「【Arouge(アルージェ)】モイストトリートメントジェル 使用感と成分分析」
「【ETVOS】モイスチャラジングセラム 使用感と成分分析」
「【N organic】モイスチュア&バランシングセラム 使用感と成分分析」
「【ヒフミド】エッセンスミルク<保湿乳液> 使用感と成分分析」
最後までお読みいただき、ありがとうございました。