あひるの化粧品と戯れる日記

化粧品開発者が化粧品やそれに関する知識、情報などを発信していくブログです。たまに無関係なことも書きます。

【dプログラム】アレルバリア ミスト&アレルバリア クリーム 使用感と成分分析

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どうも、あひるです。

今回は、dプログラムです。広瀬すずさんをイメージキャラクターにして、CMをされていますよね。

基本的には、敏感肌などのお肌が弱めな方向けな商品、ブランドになっています。どんな感じで刺激性を抑えているのか、注目してみましょう!

 

 

 

 

dプログラムのポイント!
  • 敏感肌用、お肌が弱い方向けのスキンケア
  • 化粧をしている最中にも潤い補給ができる
  • 敏感肌の方でのパッチテストをクリア済み

 

 

dプログラムとは?

dプログラムは、資生堂から出されているブランドの一つです。デリケートなお肌のことを考えた、商品設計になっており、敏感肌用ケアアイテムとなっています。

全アイテム共通で、

  • 無香料
  • エタノール無添加
  • パラベン無添加

となっています。

いづれも敏感肌の方には適さない成分ですよね。

 

dプログラムは、さらに、

defence(守る)、develop(育む)に分けられます。

 

defenceは、アレルバリア。

developは、肌悩みにあわせて、複数の商品が展開されています。

 

今回取り上げるのは、defenceのアレルバリアです。

アレルバリアは、

  • 微粒子汚れをバリア
  • 紫外線をバリア
  • 美容液効果でキレイ
  • 化粧ノリ・もちアップでキレイ

というコンセプトで、敏感肌、肌の弱い方などから、一定の支持を得ていますね。公式HPには、2016年1月〜2018年4月で、200万本売れているそうです。

なかなかに売れております。敏感肌ケアブランドで、ここまで商品を展開されているのは、dプログラムくらいでしょうか。 あまり、他ブランドでは見られないですよね。ここまで商品展開をしているということは、敏感肌ケアに対する需要の見込みがあったのでしょうね。

 

 

 

dプログラム アレルバリア ミスト 使用感と成分分析

dプログラム アレルバリア ミスト

出典:https://www.shiseido.co.jp/dp/allerbarrier/#allerContent4

 

dプログラム アレルバリア ミストの使用感

ミストタイプなのに、2層タイプという面白い商品。普通、2層タイプってミストやポンプタイプってよくはないんですよね。なぜなら、ポンプやミストのチューブ内でも当然、2層に分かれます。再度使用する際、シェイクを行いますが、チューブ内は、混合されないんですよね。つまり、水分、油分が、別々に吐出されることになるからです。そこまでして、ミストタイプにこだわったということでしょうか。

メイクの上から、化粧水をするとなると、ミスト状にせざるを得ないってところでしょうか。

では、2層にしなければ良いのでは?って思いますが、そうすると、この使用感が得られないというジンクスが生まれます。

使用感、使い勝手を優先させた結果、今の商品に至っているのかなと推察しています。

使用感は、意外としっとり目。確かにこれは潤いますね。やはり油分が配合されているのは、意味がある使用感です。

もちろん、ベトベトにはなりませんので、ご心配なく(笑)

匂いは特になく、無香です。

dプログラム アレルバリア ミスト 使用感

 

dプログラム アレルバリア ミストの成分分析
アレルバリア ミストの全成分

水、BG、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、DPG、グリセリン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル、トリメチルシロキシケイ酸、エリスリトール、塩化Na、ヒドロキシプロピルシクロデキストリン、アルギニン、ハマメリス葉エキス、ジメチコン、クエン酸Na、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2、メタリン酸Na、クエン酸、ピロ亜硫酸Na、フェノキシエタノール

BGは多価アルコールで保湿成分です。

テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスチルは、エステルオイルです。科学的に安定性の高い成分であり、油性感、オイル感が少ないのが特徴です。また、比重が水に近いので、乳化しやすいといった特性もあります。ミストの場合、二層、分かれているタイプなので、その特性はあまり関係ないですけどね。オイル感が少ないので、化粧直しミストにはもってこいの成分かもしれません。ミストした後、ベタベタはイヤですからね・・・。

DPGは、多価アルコールで保湿成分。敏感肌向け用としては、不要な成分かなと思います。人によりますし、濃度にもよりますが、肌が弱い人は刺激の懸念があります。ただ、濃度、配合量はそこまで多くないので、問題ないのかなーとも思います。

グリセリンも多価アルコールで保湿成分。皆様のお肌にも存在する成分です。

ここまでが1%を超える成分かなと思います。

ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンは、シリコーン成分。サラッと感を出すために配合されています。

PEG/PPG-14/7ジメチルエーテルは、両親媒性成分。水にも油にも溶ける性質を持った成分です。界面活性剤のお仲間的な位置づけでよいかもしれません。お気づきの方がおられるかもしれませんが、この成分、資生堂の商品にしか配合されていない成分です。つまり、資生堂オリジナル成分ってことです。やはり大手ともなると、オリジナル成分、専売成分の1つや2つあるものですね。

植物エキスは、ハマメリス葉エキスだけなんですね。ハマメリス葉エキスは、抗炎症成分として一般的にも有名ではないでしょうか。敏感肌ケアアイテムなので、そういう目的で配合されています。

余計な植物エキスなどがない、シンプルな処方です。敏感肌向けなのに、植物エキスてんこ盛りは、さすがにおかしいですからね。

 

dプログラム アレルバリア ミストのフリー項目
  • パラベン
  • アルコール
  • 鉱物油
  • 香料、着色料

 

dプログラム アレルバリア ミストの評価
  • 公式HP:4.4/5.0 229件
  • アットコスメ:4.9/7.0 1192件
  • LIPS:4.2/5.0 541件

※上記評価は、2020年9月のものです。

良い口コミ
  • 化粧直しにピッタリで、スプレーするだけで、簡単に潤う
  • これを使う、使わないで、化粧持ちが明らかに違う
  • マスクのせいで余計に乾燥するけど、このアイテムで乾燥が気にならなくなった
  • 肌荒れしたときに頼りになるブランド
悪い口コミ
  • マスクの裏につくファンデの量は、変化したように感じない
◆ 個人的な評価 ◆ ★ dプログラム アレルバリア ミスト ★
☆ 総合評価:S- ☆
● 伸ばしやすさ:S
● 保湿力:S-
● 肌なじみ:S-
● コスパ:S
● 匂い:S-
● 肌への優しさ:S-
● 口コミ:S-
● オリジナリティー:A+
※S+が一番良く、C-が一番悪い評価となります。

 

 

 

 

dプログラム アレルバリア クリーム 使用感と成分分析

dプログラム アレルバリア クリーム

出典:https://www.shiseido.co.jp/dp/allerbarrier/#allerContent3

 

dプログラム アレルバリア クリームの使用感

きれいな白色のクリーム、少し緩めのクリームかなと思います。その分、塗り伸ばしやすくなっています。

若干白くなる、肌トーンが上がる感じがあります。かなり若干です。もちろん、多めに塗れば、白さもマシマシです(笑)

SPF30、PA+++の丁度よいスペックの日焼け止めクリームですね。ちょっと外に出るときとか、室内、オフィスで過ごす際には良いスペックです。

匂いは無香なので、敏感な方は、安心ですね。

耐水性もあり、多少の汗、水にも問題はないかと思います。

ただ、ちょっと落としにくいのが、難点かなと思います。石鹸では落ちない、落ちにくかったので、クレンジングできちんと落とすことをオススメします。公式HPには、石鹸で落とせると書いてあるのですが・・・落ちないんですよね。きっちり落とさないと肌荒れの原因にもなりますので、ご使用後は、きちんと落としてくださいね。

クレンジングの選び方については、コチラ↓

また、子供でも使用可能との記載がありましたが、わりかし落としにくいので、子供への使用は避けた方が良いかなーとも思います。

子供向け用商品は、コチラ↓

dプログラム アレルバリア クリーム 使用感
dプログラム アレルバリア クリーム 塗り拡げ
dプログラム アレルバリア クリーム 塗り伸ばし

 

dプログラム アレルバリア クリームの成分分析
アレルバリア クリームの全成分

水、ジメチコン、酸化亜鉛、シクロメチコン、BG、酸化チタン、グリセリン、トリエチルヘキサノイン、メタクリル酸メチルクロスポリマー、PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、パルミチン酸デキストリン、水酸化Al、ジステアルジモニウムヘクトライト、トリメチルシロキシケイ酸、塩化Na、エリスリトール、メタケイ酸アルミン酸Mg、アセチルヒアルロン酸Na、ハマメリス葉エキス、PEG-10ジメチコン、ステアリン酸、イソステアリン酸、シリカ、クエン酸Na、メタリン酸Na、クエン酸、トコフェロール、フェノキシエタノール

ジメチコンは、シリコーン成分。最も頻繁に使用されるシリコーン成分ではないでしょうか。すべり性など、使用感改善に一役買う成分ですね。

酸化亜鉛、酸化チタンは、紫外線散乱剤です。実は、跳ね返すだけでなく、吸収もしています。ですが、便宜上、散乱剤としていますし、ほとんどのメーカーもそうしています。

シクロメチコンは、シリコーン成分。環状シリコーンの一種です。

BGグリセリンは、保湿成分で多価アルコール。

トリエチルヘキサノインは、エステルオイルです。

ここまでが、1%を超える成分かと思います。

若干白く見えるのは、酸化チタン、酸化亜鉛によるものです。

化粧水同様、植物エキスは、ハマメリス葉エキスのみ。全体的に、とてもシンプルな処方設計かと思います。

クリームとなっていますが、前述したとおり、サンケアクリームです。日中塗るのは問題ありませんが、勘違いして、夜、寝る前に塗らないようにしてくださいね(笑)

 合わせて読みたい

紫外線のあれこれ 〜SPFとPA〜

 

dプログラム アレルバリア クリームのフリー項目
  • パラベン
  • エタノール
  • 鉱物油
  • 紫外線吸収剤
  • 香料、着色料

 

dプログラム アレルバリア クリームの評価
  • 公式HP:4.5/5.0 170件
  • アットコスメ:3.6/7.0 292件
  • LIPS:4.0/5.0 46件

※上記評価は、2020年9月のものです。

良い口コミ
  • 超がつくほどの敏感肌だが、問題なく使用できた
  • 外出しないときに使用できる、やや低めのSPFが丁度よい
  • 肌が荒れたとき、この商品を使用すると荒れが収まった

 

悪い口コミ
  • 伸びが悪く、しっかり馴染ませないと、化粧がヨレる
  • 皮膜感があり、やや突っ張る
◆ 個人的な評価 ◆ ★ dプログラム アレルバリア クリーム ★
☆ 総合評価:A+ ☆
● 伸ばしやすさ:S-
● 保湿力:A+
● カバー力:A
●崩れにくさ:S
● コスパ:S-
● 匂い:S-
● 肌への優しさ:A+
● 口コミ:A+
● オリジナリティー:A
※S+が一番良く、C-が一番悪い評価となります。

花粉やホコリなど、余計なものから肌を守れるのは、良い点です。

一方で、落としにくいことが、悪い点。そのメリット、デメリットをどう考えるかですね。

普段石鹸しか使わないって人には、負担、不要のクレンジングが追加されますが、普段からクレンジングを使用している方には、何の負担もないかと。

その辺りを考慮して、使用してみるかどうか決められるのが良いかなと思います。

 

 

 

どんな人にオススメ?

  • 花粉やほこりで肌荒れする方
  • 化粧時の乾燥が気になる方
  • 紫外線から肌を守りたい方

 

 

 

 

 

最後に

dプログラムのミストとクリームについて、解説しました。

敏感肌の方向けの処方設計、敏感肌の方でのパッチテストをクリア商品となっており、よく肌荒れする方などは、試してみる価値があるかもしれませんね。

 

他にも、敏感肌用コスメについて書いています。参考になれば幸いです。

 

また、個人的なランキングページも作成しています。こちらも化粧品選びの参考になれば幸いです。

個人的ランキングページ

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

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