あひるの化粧品と戯れる日記

化粧品開発者が化粧品やそれに関する知識、情報などを発信していくブログです。たまに無関係なことも書きます。

【モイスチュアリポソームがパワーアップ!】コスメデコルテ リポソーム アドバンスト リペアセラム 使用感と成分分析

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どうも、あひるです。

つい先日、あの長ロングセラー商品が、リニューアルされました。

コスメデコルテから出されている、モイスチュアリポソームです。

さて、どのようにリニューアルされたのか、色々書いていこうと思います。

 

 

 

リポソーム アドバンストのポイント!
  • リン脂質から成る多重リポソームが詰まった中身で肌にうるおいを
  • 乾燥による小じわが気になる方に
  • 肌馴染みがよく、ブースターとしても◎

 

 

コスメデコルテ モイスチュアリポソームとは?

コスメデコルテと言えば、モイスチュアリポソーム、と言うくらいに超がつくほど有名ですよね。1992年から発売され、リニューアルされるまで、一度も処方(中身)を変えず、販売され続けてきた商品です。

そんな超有名、代名詞、ブランドの命とも呼べるモイスチュアリポソームが、ついにリニューアル、改良されて新しく新発売されます(2021年9月16日〜)。

新しくリニューアルされたリポソームは、1滴に1兆個のリポソームが配合されているらしいです。これは確認のしようがないので、コスメデコルテ側を信じるしかありません。コスメデコルテ(コーセー)側がそんな嘘を言うとは到底思えないので、事実なのだと思います。

1滴1兆個、あまりピンときませんが、かなりの数のリポソームが配合、というか、商品自体がリポソームなので、たくさんのリポソームによって商品が作られている、ということになります。

リポソームはリン脂質によって、ラメラ構造を取っており、お肌の構造とほぼ同じです。お肌もラメラ構造です。ですので、肌馴染みが、肌との親和性がかなり優れているという特徴を持っています。

どんなものであろうとも、土台、基礎が大事です。基礎が疎かでは、その上に何を積み重ねても、あまり意味をなしません。それは、お肌でも同じことですよね。まずは土台、基礎を、肌のラメラ構造を整えてから、各々の悩みにアプローチするコスメを選ばれるのが良いかなと思います。

コスメデコルテ アドバンスト リペアセラムは、そんな商品だと思います。

では、色々見ていきましょう。

 

 

 

コスメデコルテ リポソーム アドバンスト リペアセラム 使用感と成分分析

コスメデコルテ リポソーム アドバンスト リペアセラム

出典:https://www.cosmedecorte.com/product/liposome/JVAN

 

コスメデコルテ リポソーム アドバンスト リペアセラムの使用感

半透明、ややとろみのある液状の化粧品ですね。やはりリニューアルされても、肌馴染みは健在で、スルスルと馴染んでいきます。

馴染んだ後もしっかり保湿されている感じがあり、旧モイスチュアリポソームよりも保湿感が得られるようになっているものと思われます。

実際、旧商品よりも、塗り終わりにペタっと感が感じられます。これを保湿されていると感じるか、ベタつくと感じるかは個人差があるかなと思います。

匂いは、香料で賦香され、ティーグリーンフローラルの香りです。ごく僅かしか香らないので、ほとんど気にならないかと思います。

また、嬉しいことに、乾燥による小じわを目立たなくする試験をクリアしている中身になっています。乾燥小じわが気になる方には大変嬉しいアップデートです!

リポソーム アドバンスト リペアセラム 使用感

 

コスメデコルテ リポソーム アドバンスト リペアセラムの成分分析
リペアセラムの全成分

水、BG、グリセリン、水添レシチン、DPG、PCA-Na、アセチルグルタミン、エクトイン、シラカンバ樹液、セリン、テンニンカ果実エキス、トコフェロール、ヒドロキシプロリン、ビフィズス菌培養溶解質、加水分解ヒアルロン酸、加水分解酵母タンパク、酵母培養液、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、カルボマー、キサンタンガム、コハク酸、コハク酸2Na、セラミドNG、ダイズステロール、フィトステロールズ、水酸化Na、フェノキシエタノール、安息香酸Na、香料

BG、グリセリン、DPGは、多価アルコールで保湿成分。

水添レシチンは、界面活性剤です。モイスチュアリポソームにおける、重要な成分の一つです。リポソームを形成するにあたって、必須成分になります。

PCA-Naは、保湿成分の一種で、天然保湿因子(NMF)ですね。お肌に存在する成分です。

ここまでが1%を超える成分かなと思います。

以前のモイスチュアリポソームとどう違うのか、比べてみましょう。

リペアセラム(新商品)の全成分

BGグリセリン水添レシチン、DPG、PCA-Naアセチルグルタミン、エクトイン、シラカンバ樹液、セリン、テンニンカ果実エキス、トコフェロール、ヒドロキシプロリン、ビフィズス菌培養溶解質、加水分解ヒアルロン酸、加水分解酵母タンパク、酵母培養液、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、カルボマーキサンタンガム、コハク酸、コハク酸2Na、セラミドNG、ダイズステロール、フィトステロールズ、水酸化Naフェノキシエタノール、安息香酸Na、香料

モイスチュアリポソーム(旧商品)の全成分

BGグリセリン水添レシチンPCA-Naアセチルグルタミン、オオウメガサソウ葉エキス、スギナエキス、トコフェロール、ヒアルロン酸Na、ポップエキス、マツエキス、ヨーロッパシラカバ樹皮エキス、レモンエキス、ローズマリーエキス、オキシベンゾン-5、カルボマーキサンタンガム、コレステロール、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、水酸化Naフェノキシエタノール、メチルパラベン、香料

主成分の部分では、ほぼ同じになっていますね。

違う部分は、エキスなどの訴求成分でしょうか。

後は、リポソームを作るのに必要なコレステロールが、ダイズステロールとフィトステロールズに変更されています。コレステロールは、動物由来の成分ですが、ダイズステロール、フィトステロールズは、植物由来の成分になります。これら成分は、リポソームの安定化に関与する成分で、動物由来から植物由来へ変更されたのは、昨今の市場動向によるものと推察します。動物由来、合成成分が配合されていると嫌われることが多いですからね。後、しれっとパラベンも排除されています(笑)

新しく配合されているエクトインなどは、保湿に特化した成分となっています。

また、セラミドNG(セラミド2)は、細胞間脂質の一種で、肌に存在する成分でもあります。肌の水分量保持に欠かせない成分で、お肌が乾燥する方や、アトピーの方などは、セラミド類が不足していることが知られていますね。

リポソーム(ラメラ)+保湿成分で、土台、基礎を整えていく成分、中身になっているなという感じです。

 

コスメデコルテ リポソーム アドバンスト リペアセラムのフリー項目
  • エタノール
  • シリコーン
  • 鉱物油
  • パラベン
  • オイル
  • 着色料

半透明で乳液って感じですが、オイルは配合されていません。オイルが苦手って方でも使用しやすいかと思います。

 

コスメデコルテ リポソーム アドバンスト リペアセラムの評価
  • アットコスメ:5.5/7.0 143件
  • LIPS:4.3/5.0 24件

※上記評価は、2021年9月のものです。

良い口コミ
  • 使用した翌日、肌がみずみずしく潤っている
  • 匂いも良いし、保湿力も十分ある
  • 新リポソームは、保湿力アップ、ほしいハリ感も得られる
悪い口コミ
  • 特に見当たらない

 

◆ 個人的な評価 ◆ ★ コスメデコルテ リポソーム アドバンスト ★
☆ 総合評価:S ☆
● 伸ばしやすさ:S+
● 保湿力:S
● 肌なじみ:S+
● コスパ:B-
● 匂い:S
● 肌への優しさ:S
● 口コミ:S-
● オリジナリティー:S+
※S+が一番良く、C-が一番悪い評価となります。

 

 

どんな人にオススメ?

  • 乾燥による小じわが気になる方
  • ブースター(導入)美容液をお探しの方
  • お肌との親和性に優れた美容液をお探しの方

 

 

 

 

最後に

モイスチュアリポソームのパワーアップ版、リペアセラムについて解説してみました。保湿に関するところに厚みをもたせ、かつ、評価試験を行い、乾燥による小じわを目立たなくするという標榜ができるように工夫されている感じです。めちゃくちゃ大きく変わっているわけではないので、今までモイスチュアリポソーム(旧商品)を使用されていた方でも、問題なくご使用できるものと思います。ブースターとして使用されても良いと思いますので、今お使いの化粧品ラインにプラスするのもありですね。ややお高いのがネックですが、そこはご自身の懐とご相談してください。

 

ブースターコスメについて、他にも記事にしています。化粧品選びの参考になれば幸いです。

 

また、個人的なランキングページも作成しています。よければコチラもご覧ください。

個人的ランキングページ

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

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