どうも、あひるです。
今回は、白樺樹液に着目したスキンケアライン「KOIVE(コイヴ)」について、書いていきたいと思います。
- KOIVE(コイヴ)とは?
- KOIVE フェイスウォッシングクリーム 使用感と成分分析
- KOIVE モイスチャライジングトナー 使用感と成分分析
- KOIVE モイスチャライジングクリーム 使用感と成分分析
- どんな人にオススメ?
- 最後に
- シラカバ樹液を高配合したナチュラルコスメ
- シラカバ樹液は保湿特化型成分
KOIVE(コイヴ)とは?
KOIVE、あまりご存知ない方の方が、多いのでは?と思います。
㈱養生堂が販売元となっている化粧品コスメです。中身を作っているのは、また別の会社さんにはなります。OEMと呼ばれるものですね。ちなみに、スペースコスメというところで作られています。エゴイプセのクレンジングバームを作っている会社と同じ会社さんです。
KOIVEは、シラカバ樹液にフォーカスしたコスメとなっており、全成分の一番目、つまり、一番配合量の多い成分が、シラカバ樹液となっています。
ちなみに、このシラカバ樹液は、ヨーロッパ産になります。また、オーガニックでも何でもなく、ナチュラル成分になります。似た名前で、シラカンバ樹液がありますが、あちらは日本産のシラカバ樹液のことです。産地が異なるので、樹液の構成成分は異なるかもしれませんね。
シラカバ樹液は保湿に特化した成分で、保湿 ✕ エイジングケアとして展開、販売されています。
誕生はおよそ1年前の2020年9月です。
また、容器も基本的にガラスを採用し、環境への配慮を考えられています。昨今、環境配慮型コスメが続々と誕生していますからね。
KOIVE フェイスウォッシングクリーム 使用感と成分分析
出典:https://koive.jp/landing/koive.php?convid=1
KOIVE フェイスウォッシングクリームの使用感
ペースト状、とは言っても結構緩めの洗顔クリームです。
泡立てネットで泡立てを開始すると、簡単にモコモコと泡立ってくれます。泡立ちは良好ですね。
泡は立ちますが、泡質、泡持ちは割と弱い感じがあります。洗顔中にも泡はヘタれていき、泡が結構消失していましたので。洗浄成分も一つしか配合されていないので、その影響かなと思います。
優しくお肌を洗いたいって方には、良い商品かもしれません。
洗顔後、肌が突っ張る感じもなく、良好でした。洗浄力が強すぎないということの表れかもしれません。
匂いは賦香されておらず、無臭となっています。
KOIVE フェイスウォッシングクリームの成分分析
グリセリン、ココイルグリシンK、シラカバ樹液、BG、ミリスチン酸ポリグリセリル-10、ステアリン酸グリセリル(SE)、ジステアリン酸グリコール、クエン酸、コケモモ果実エキス、スズランエキス、プロパンジオール、アガスタケメキシカナ花/葉/茎エキス、水、フェノキシエタノール、デキストリン
全成分の一番始めがグリセリンという面白い洗浄剤です。これでいてペースト状の洗顔なので、かなり珍しい気がします。液体系の洗浄剤なら、ままありますからね。
グリセリンは、保湿成分の多価アルコール。洗浄剤に配合することで、洗浄後のしっとり感に関わったりします。
ココイルグリシンKは、アニオン性活性剤。アミノ酸系活性剤と呼ばれる成分です。アミノ酸系の中でもすっきり感、洗浄力、泡立ちが高く、石鹸(ラウリン酸Naやミリスチン酸Kなど)に似た使用感があります。アミノ酸系の中でも中性〜アルカリ性で使用されますので、さっぱりした、泡切れの良い感じになります。逆に毛髪へ使用すると、きしみ感などを感じてしまうかもしれない側面があります。
シラカバ樹液は、ほとんどお水(約93.7%)で、残り0.7%が、糖類、アミノ酸、ミネラルなどが含まれています。もちろん、天然由来成分ですので、大なり小なり、含有量に誤差は生じますね。主な役割は保湿ですが、細かく書くと、NMF(天然保湿因子)産生促進作用があります。
BGは、多価アルコールで保湿成分。
ここまでが1%を超える成分かと思います。
ミリスチン酸ポリグリセリル-10、ステアリン酸グリセリル(SE)は、乳化剤です。
ジステアリン酸グリコールは、パール化剤、光沢剤です。ボディソープやシャンプーなど、パールがかっているものがあると思いますが、それはこの成分によるものです。少しでも高級感を出すために配合されているものです。ぶっちゃけあってもなくても、使用感に影響はないです。
こうしてみると、泡立ち成分って、ココイルグリシンKしか配合されていないですね。それ故の泡立ちの弱さかなと思います。
KOIVE フェイスウォッシングクリームのフリー項目
- エタノール
- シリコーン
- 鉱物油
- パラベン
- 香料、着色料
KOIVE フェイスウォッシングクリームの評価
- アットコスメ:口コミなし
- LIPS:口コミなし
※上記評価は、2021年10月のものです。
まぁ、そんなに知名度はないよねってのは思っておりましたが、まさか口コミゼロとは・・・。本当に知られていないんだなって感じです。
おこがましいかもしれませんが、こういう無名コスメにスポットライトを当てられるのは、嬉しい限りです。私も普通に無名ですけどね(笑)
KOIVE モイスチャライジングトナー 使用感と成分分析
出典:https://koive.jp/landing/koive.php?convid=1
KOIVE モイスチャライジングトナーの使用感
無色透明、シャバシャバした液体です。
特にとろみや粘度というのは、全く感じない化粧水です。バシャバシャ使いたくなる感じでしょうか。使用感はさっぱりしすぎず、しっとりしすぎず、の保湿感です。乾燥肌の方には、これ一つでは物足りないのは間違いないかなと思います。逆にオイリー肌の方だったり、夏シーズンはこれだけでも良いって方は大勢いそうです。
香りは賦香されておらず、無臭となっています。
KOIVE モイスチャライジングトナーの成分分析
シラカバ樹液、DPG、グリセリン、ヨーロッパシラカバ樹皮エキス、コケモモ果実エキス、スズランエキス、コメヌカエキス、ヒアルロン酸Na、トレハロース、パンテノール、加水分解ヒアルロン酸Na、PEG/PPG-17/6コポリマー、クエン酸、グリチルリチン酸2K、フェノキシエタノール、メチルパラベン、アルギニン、水、BG、デキストリン
一番多い成分がシラカバ樹液です。保湿成分ですね。水がかなり下に記載されていますので、意図的に水を配合していないのだと思います。〇〇エキスがいくつか配合されていますので、それ由来の水が含まれているということなのだと思います。
DPG、グリセリンは、保湿成分の多価アルコール。
グリセリンまでが1%を越せる成分かと思います。
他は、保湿成分やpH調整剤、防腐剤などが配合されています。
PEG/PPG-17/6コポリマーは、ポリマー、粘度調整剤と思われる方もいるかもしれませんが、そうではありません。ポリエチレン、ポリプロピレンの重合体で、感触改良成分です。サラッと感が付与できます。
KOIVE モイスチャライジングトナーのフリー項目
- エタノール
- シリコーン
- 鉱物油
- 香料、着色料
KOIVE モイスチャライジングトナーの評価
- アットコスメ:口コミなし
- LIPS:口コミなし
※上記評価は、2021年10月のものです。
KOIVE モイスチャライジングクリーム 使用感と成分分析
出典:https://koive.jp/landing/koive.php?convid=1
KOIVE モイスチャライジングクリームの使用感
きれいな白色のクリームです。
硬さもあまりなく、少量でスルスル塗り拡げられます。もっとペッタリするのかなとも思ったのですが(エイジングケアなので)、思ったほどペッタリはなく、サラッとしているわけではなく、スベスベします。これはおそらくシリコーンの影響かと思います。あまり多く塗りすぎると、肌の上でいつまでも滑っている感覚が残るなーと思います。塗る量さえ間違わなければ、心地よい使用感を得ることができると思います。
化粧水同様、香りは賦香されておらず、無臭です。
KOIVE モイスチャライジングクリームの成分分析
シラカバ樹液、グリセリン、スクワラン、DPG、ジメチコン、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、トリエチルヘキサノイン、ビスPEG-18メチルエーテルジメチルシラン、ペンチレングリコール、ステアリン酸スクロース、水添ココグリセリル、ステアリルアルコール、ヨーロッパシラカバ樹皮エキス、コケモモ果実エキス、スズランエキス、コメヌカエキス、ヒアルロン酸Na、シア脂、加水分解ヒアルロン酸Na、ステアリン酸PEG-100、トレハロース、ステアリン酸グリセリル、ベタイン、水添レシチン、セタノール、フェノキシエタノール、アルギニン、カルボマー、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、アラントイン、プロピルパラベン、酢酸トコフェロール、BG、クエン酸、水、ビサボロール、サリチロイルフィトスフィンゴシン、メチルパラベン、カプリリルグリコール、β-グルカン、ミリスチルアルコール、デキストリン
シラカバ樹液は、保湿成分。大半はお水ですが、アミノ酸やミネラルが含まれるお水になります。
グリセリン、DPG、ペンチレングリコールは、多価アルコールで保湿成分。
スクワランは、オイル成分。炭化水素油です。肌に存在するスクワレン(皮脂)に水素付加させ、安定性を向上させた成分になります。スクワレンは二重結合を複数有する、酸化安定性の悪い成分です。
ジメチコンは、シリコーン成分。滑り性向上、感触改良成分です。
テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチルは、エステルオイルの一種です。油性感が少なく、それでいて、リッチ感を付与できる成分です。
トリエチルヘキサノインのエステルオイル。ベタつきがなく、さっぱりした使用感です。天然油脂(植物油脂)に構造が似ているが、酸化や熱に対して安定性が高い成分です。様々な化粧品でよく見かける成分です。
ビスPEG-18メチルエーテルジメチルシランは、シリコーン成分。水に溶解するシリコーンになります。べたつきのない保湿感を付与してくれます。
ステアリン酸スクロースは乳化剤です。
水添ココグリセリルは、水添ヤシ油をベースに脂肪酸(ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸など)を結合させた成分で、固形成分です。乳化物の粘度に関わったり、べとつきのない使用感を付与してくれます。
ステアリルアルコールは、高級アルコールの一種です。粘度調整が主な役割になります。
ここまでが、1%を超える成分かと思います。
洗顔、化粧水同様、シラカバ樹液が全成分の一番上に記載のある珍しい化粧品ですね。ちなみに、「水」以外が全成分の一番上に記載がある場合、大抵オーガニックコスメと謳われることが多いのですが、KOIVEは、そのようなことは全く謳っておりませんので、勘違いなさらぬようお願いします。
KOIVE モイスチャライジングクリームのフリー項目
- エタノール
- 鉱物油
- 香料、着色料
KOIVE モイスチャライジングクリームの評価
- アットコスメ:口コミなし
- LIPS:口コミなし
※上記評価は、2021年10月のものです。
どんな人にオススメ?
- 保湿力のあるエイジングケアコスメをお探しの方
- 水以外が主成分のコスメをお探しの方
最後に
シラカバ樹液高配合コスメ、KOIVEについて書かせてもらいました。
いやー、口コミがなかったのには驚きました。あまり販促にお金をかけていないのでしょうか。使用感が良いだけに、もったいないなーっていう印象です。何でもそうですが、販促にある程度お金をかけないと、売れない、売れていかないです。特に無名コスメはそうです。店舗も持たず、ネットだけで、何もせず売れるわけはほぼほぼないです。広告(ウェブやテレビCM)、商品サンプルのバラマキ、などなど。初期投資しないといけない部分は必ずあるんですよね。そういうのを嫌っている会社さんかもしれません。それはそれで良いのですが、個人的には、もったいないなーっと思う次第です。
他にも、ナチュラルコスメに関する記事を書いていますので、化粧品選びの一助になれば幸いです。
また、個人的なランキングページも作成しています。良ければ参考程度にどうぞ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。