あひるの化粧品と戯れる日記

化粧品開発者が化粧品やそれに関する知識、情報などを発信していくブログです。たまに無関係なことも書きます。

【か行】成分

 

 

化粧品の成分用語辞典【か行】です。

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加水分解水添デンプン

デンプンを加水分解した成分で、保湿剤。

また、洗浄系に配合するこで、泡立ち、泡質改善効果がある。

 

加水分解ローヤルゼリータンパク

ローヤルゼリーを加水分解した成分。

抗炎症、肌荒れ改善、コラーゲン産生促進作用がある。

 

カモミラET

カモミラから採れるエキスのこと。スクワランから抽出された成分をカモミラETと呼んでいる。一方、水、BG、エタノールから抽出されたカモミラエキスは、カミツレ花エキスと呼ばれている。メラニンを作れ!という指令を出す「エンドセリン」。カモミラETは、エンドセリンの働きを抑制し、メラニンを作られにくくする作用があります。

 

カリ含有石ケン素地
アニオン性界面活性剤。
下記の表に記載したように、油脂 or 脂肪酸にアルカリを添加して作られる石鹸の原料。
カリ含有石ケン素地は、石ケン素地にカリ石ケン素地を添加して作られる成分。
石鹸原料の種類 素材 アルカリ剤 形状 手法
石ケン素地 脂肪酸 水酸化Na 固形 中和法
石ケン素地 油脂 水酸化Na 固形 鹼化法
カリ石ケン素地 脂肪酸 水酸化K 液体 中和法
カリ石ケン素地 油脂 水酸化K 液体 鹼化法
カリ含有石ケン素地 石ケン素地+カリ石ケン素地 水酸化Na+水酸化K 固形

石鹸については、「【知って損なし!】石鹸の特徴と種類」という記事で書いています。

 

カリ石ケン素地

アニオン性界面活性剤で、液体石鹸の主成分。

詳細は、上記に書いています。

 

カルボマー

合成の高分子ポリマー。みずみずしい使用感を実現できる優れた成分。現状、カルボマーに代わる天然のポリマーはない。

天然ポリマーはあるが、みずみずしい使用感であったり、高粘度ものを作るのが極めて難しいのが現状。

 

 

 

キサンタンガム

増粘剤。菌によって得られる鎖状多糖類。

幅広い商品に使用されている。

 

キトサンヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド

カチオン性高分子であるキトサンをさらにカチオン化し、毛髪への吸着を高めた成分。コンディショニング能を有し、枝毛を修復する力もあるます。また、抗菌性も持っており、フケ対策にもなります。

 

 

 

クオタニウム-18

カチオン性界面活性剤の一種。第4級カチオンですが、刺激性が低いのが特徴。毛髪柔軟、帯電防止などの作用がある。

 

クオタニウム-33

カチオン性界面活性剤の一種。

 

グリコシルトレハロース

トレハロースにブドウ糖を結合した成分で、保湿剤。

加水分解水添デンプンと同じく、洗浄系に配合すると、泡立ち改善作用がある。

 

グリコール酸

ピーリング成分。α-ヒドロキシ酸(AHA)の一種。古くから使用されている成分で、用途を間違わなければ、安全な成分でもある。

老人性色素斑やターンオーバーの乱れでゴワついた肌表面を滑らかに整えることができる成分でもある。

 

グリセリン

多価アルコール。保湿剤。

粘性のある液体。皮膚刺激が限りなくゼロ。人のお肌にも存在する成分。

【化粧品の基礎知識】多価アルコールの特徴と役割

 

グリチルリチン酸2K

抗炎症成分。甘草から取れる成分。化粧品では、最もよく使用される抗炎症成分です。医薬品にも配合されている成分。

 

グリチルレチン酸ステアリル

油溶性の抗炎症成分。

 

 

 

 

コウジ酸

醤油や味噌などを作る際に用いられる、コウジカビから得られる成分。チロシナーゼそのものを不活性化する作用があります。

 

コカミドプロピルベタイン

ベタイン系の両性界面活性剤の一種。

ヤシ油脂肪酸から得られる成分。目に染みにくい洗浄剤でもある。

 

コカミドメチルMEA

洗浄系を増粘させる場合に用いられるノニオン活性剤。

コカミドメチルMEAも起泡性がある。増粘の難しいアミノ酸系活性剤も容易に増粘可能なので、よく使用されている。

 

ココアンホ酢酸Na

両性界面活性剤。刺激緩和作用も有しており、皮膚に近いpH領域では、アルカリ、酸性成分による刺激を緩和します。また、アニオン性界面活性剤と併用することで、アニオンによる刺激性を緩和する効果もあります。

 

ココイルアルギニンエチルPCA

カチオン界面活性剤。アミノ酸系のカチオンで珍しく、カチオンにも関わらず、刺激性が低い。ヘアコンディショニング作用もある。

 

ココイルグリシンTEA、ココイルグリシンNa

アミノ酸系界面活性剤の中では、比較的泡立ちがよく、洗浄力もある。

 

ココイルグルタミン酸K

アミノ酸系界面活性剤でアニオン性界面活性剤の一種。

泡立ちと刺激が控えめで、洗い上がりがしっとりするので、ダメージ毛に適している。

 

ココイルサルコシンNa

アミノ酸系の界面活性剤。アミノ酸系の中では、洗浄力と刺激性が強め。

 

ココイルトレオニンNa

アミノ酸系界面活性剤の一種。安全性が高く、コンディショニング効果のある洗浄剤。どちらかと言うと、補助洗浄剤。

 

ココイルメチルアラニンNa

洗浄力と泡立ちに優れていながら、低刺激な成分。さっぱり洗い上げることが可能。

 

ココイルメチルタウリンNa

アミノ酸系界面活性剤で、アニオン性活性剤の一種。

ヤシ油とタウリン誘導体から成る成分。

低刺激でありながら、豊かな泡立ちがある。

 

コメヌカ油

コメから得られる植物オイルの一種。リン脂質や亜鉛、ナイアシンなどを含み、アミノ酸なども多く含有する。

脂肪酸は、オレイン酸4割、リノール酸が3割を占め、酸化安定性はやや悪い傾向にある。

 

 

 

 

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