どうも、化粧品開発者のあひるです。
今回は、食品、食べ物を肌に塗る危険性について、書いてみようと思います。よく、TVなんかで見かけますが、本当に止めたほうが良いです。正直、自ら進んで、アレルギーになりにいっているようなもの。その理由を説明していきます。
結論
- 食べ物は食べ物です。肌に塗るのは危険!
- 食べ物は、消化という過程を経るが、皮膚にその機能はない
- テレビとかでよく放送されたりするが、危険でしかないので、気をつけて!
- ジェルネイルも危険だからね!
アレルギー発症の概念変化
なにせ、年々経皮感作によるアレルギーを発症する人は、増えています。
その主な原因は、化粧品です。残念ながら、化粧品なのです。
現代医学で、アレルギーとは?
「皮膚から発症するもの」
と捉えられています。
昔は、食べ物の摂取によって、アレルギーが引き起こされるとされていましたが、近年は違うのです。
また、昔は、アレルギーになったら、その食べ物を食べないようにするのが、一般的でした。しかし、ここ数年はそうではなく、その食べ物を少量ずつでも摂取し、身体を慣れさせる、そんな治療をしていくことが、重要とされていますし、その治療によって、アレルギーが改善された方もおられます。
もちろん、医者の指導の元、行う方法です。
なぜ、アレルギーとなるのか?
簡単に言うと、
皮膚のバリア機能障害からの、アレルギー物質の侵入
です。
アトピー肌などの、肌が弱い方、皮膚のバリア機能が低下している方がアレルギーとなる可能性が、健常者に比べれば高いことは事実です。
肌になんら問題がない人でも、アレルギーになる可能性はあります。
その例が、茶のしずく石鹸です。
茶のしずく石鹸のアレルギー問題
覚えている方も、多いのではないでしょうか?
茶のしずく石鹸を使用した人が、次々とアレルギーとなりました。全員ではにですが、この問題は、今なお継続中で、苦しんでおられる方がいます。裁判も起こされ、大体が和解に至っていますし、小麦アレルギーを発症した多数の方が、完治するまでになっています。
ですが、一部の方は、今でも小麦アレルギーに苦しんでおられます。
アレルギーの原因は、「加水分解コムギタンパク」です。
お肌が弱くない方も、アレルギー発症という結果になっています。
なぜでしょうか?
それは、毎日の洗浄によるアレルギー物質の暴露です。
どんなにお肌が強かろうと、毎日使用することで、アレルギー物質が侵入することがあります。
お肌が強いからと言って、油断や安易な考えは危険ですので、ご注意を。
また、茶のしずく石鹸を使用していながら、アレルギーにならなかった人もいます。これは、後に解ることですが、遺伝子的に、加水分解コムギタンパクに感作されない体質だったようです。不幸中の幸いですね。
茶のしずく石鹸を使用する前に、遺伝子的に問題ないかどうかなんて、絶対わからないですからね。
食べ物やそれに類するものを塗るのは、やはり危険!
先日、公演してくださった皮膚科の先生も言われていました。
食べ物と化粧品は別物です!
キウイパックや、ヨーグルトパック、市販のはちみつを化粧品に入れる、などなど。進んで自ら、アレルギーになりにいっているようなものです。
テレビなどでたまに放送されますよね?食べ物をお肌に塗る、貼る、みたいなこと。
本当にやめた方がいいです。
というか、やめてください。切実なお願いです。その後の人生が狂いかねませんから。
また、手荒れによる皮膚バリア機能低下も侮れません。料理などで食べ物を触る。その手が荒れていて、アレルギー物質が侵入・・・。なんてことも普通にあるそうです。
手の保湿、怠ると荒れますので、十分気をつけてください。
化粧品にも似たような側面があります。食物成分や、食品添加物を配合しているような化粧品には、細心の注意を払う必要があると思います。
食べ物なので、イメージが良いかも知れませんが、
イメージが良い=肌に良い
では、決してありませんから。
化粧品に配合されてある、ハチミツや植物エキスなどは、そのものを使用、配合しているわけではありません。精製という過程を経て、原料化、化粧品に配合されます。精製によって、だいたいの不純物は、除去されるのです。ですから、そこまで気にしなくてもOKなのです。もちろん、確実に安全というわけでもないですが。肌の弱い人には、刺激になったりします。
一方で、食品のハチミツなどは、精製という過程がなされていません。つまり、不純物も多く配合されており、例えば、蜂由来の成分だったり、蜂が運んできたであろう、花の花粉だったり。様々な成分が含まれています。そんな不純物だらけのハチミツを顔に塗る?
肌が荒れるのは、当然ではないでしょうか?ひどければ、アレルギーとなり得るでしょう。
食品と化粧品、似てるようで、全然違います。
- 口から摂取する経口摂取
- 皮膚から摂取する経皮吸収
メカニズムが全く異なりますので、十分に注意してください。
番外編:ジェルネイルも危険だよ?
少し脱線しますが、ジェルネイルも危険なので、少し紹介しておきます。
ネイルアートやジェルネイル、流行ってますよね。女性なら大抵されたことがあるかもしれません。爪をきれいに見せるための方法ですが、若干の危険があることも覚えておいてください。
ジェルネイルは、紫外線(UV)を照射して、固めますよね?
ある成分が、紫外線照射によって、固まる性質を利用しているのです。
ですが、この成分。
固まれば、皮膚に対して、何ら問題ない成分へと変化しますが、十分に固まらないと、皮膚に対して、炎症を引き起こす要因となりえます。
お店などで、ジェルネイルを行ってもらう分には、あまり問題ないかもしれませんが、自分で紫外線照射を行う場合、不十分な部分ができてしまう可能性があります。
そうなると、成分が十分固まらず、爪の周りの皮膚への影響が出てしまいます。
ジェルネイル(光照射で固まるようなネイル)をする際は、十分注意してくださいね。
まつ毛美容液、除毛剤なんかも、肌が荒れる原因となる可能性が十分にあるので、気をつけてください。
最後に
- テレビでやっていたから
- 友人に勧められてから
- SNSでやっているのを見たから
やってみたい気持ちはわかりますが、先程説明した通り、危険ですので、おやめください。
肌を荒れさせたい!って人は、どうぞって感じですが、そんな人、いないですよね。
化粧品選びでお困りの方は、個人的な剤形別ランキングページを作りましたので、ご参考にしていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。