あひるの化粧品と戯れる日記

化粧品開発者が化粧品やそれに関する知識、情報などを発信していくブログです。たまに無関係なことも書きます。

【さ行】専門用語

 

 

化粧品の専門用語辞典【さ行】です。

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資化性

微生物が、ある成分を栄養源とし、増殖できる性質のことです。

つまり、菌Aが、成分aを食して、増殖できるなら、成分aは資化性がある。

反対に、菌Aが、成分bを食べれず、増殖できないなら、成分bは資化性がないことになります。

よく聞く、アクネ菌。

アクネ菌は、グリセリンを栄養源とし、増殖することが可能です。

グリセリンには、資化性があるということ。

ニキビケア製品で、グリセリンが全成分の2、3番目に配合されている場合は、注意が必要です。

 

紫外線吸収剤

紫外線を吸収、別のエネルギーに変換し、肌への影響を防ぐ成分。

紫外線のあれこれ 〜SPFとPA〜

 

 

紫外線散乱剤

紫外線を散乱(反射)させる成分。

紫外線のあれこれ 〜SPFとPA〜

 

 

脂肪酸

炭素(C)鎖にカルボキシル基(-COOH)が結合した成分。

植物オイルに含まれる成分でもある。

【化粧品の基礎知識】植物性オイルと脂肪酸、特徴と役割

 

 

使用期限

化粧品には、使用期限があります。

未開封3年。

使用後は、できるだけ速やかに使い切るのがベスト!

 

植物オイル

植物から採れるオイル。植物油脂。

植物によって、脂肪酸の組成は異なり、酸化安定性も異なる。

【化粧品の基礎知識】植物性オイルと脂肪酸、特徴と役割

 

シリコーン

シロキサン結合(-Si-O-Si-)を有する成分。

独特の使用感が特徴。

昨今の化粧品市場から嫌われている成分でもある。

【化粧品の基礎知識】シリコーンの特徴と役割

【今さら聞けない!】シリコーンは悪者なのか?

 

 

親水性

水と馴染みやすい性質。

 

親油性

油と馴染みやすい性質。

 

 

精油

芳香、匂いの成分である。詳しくは、「【化粧品の基礎知識】精油と香料の違い」という記事で書いています。

 

セラミド

セラミドには、いくつか種類、分類があります。

どこからセラミドを取ってきたのか?で、セラミドの構造が若干変わるんですよね。

その違いから分類されています。

<>下記表が、その分類分けになります。

セラミドの分類 由来 価格 肌への親和性 ヒト型と比べて 名称の例 化粧品への配合量
ヒト型セラミド 酵母 高価 構造同じ セラミド-〇〇、〇〇には、数字か英字 微添
植物セラミド 大豆など 中価 類似構造 グルコシルセラミド など ヒト型よりは多く配合可能
動物セラミド 馬など 中価 類似構造 セレブロシド など ヒト型よりは多く配合可能
合成セラミド 合成 安価 類似構造 ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド ヒト型よりは多く配合可能

 

また、ヒト型セラミドは、名称が変更になっています。

その辺りの新旧対応表になります。

新名 セラミドEOP セラミドNG(NS) セラミドNP セラミドAG(AS) セラミドAP
旧名 セラミド1 セラミド2 セラミド3 セラミド5 セラミド6Ⅱ
作用 アトピー性皮膚に関連が示唆されている 最も多く含まれており、高い水分保持能がある 保湿やバリア機能回復効果に優れる 角質のバリア機能を高める作用がある ターンオーバー正常化作用

 

 

線維芽細胞

お肌の真皮に存在する細胞の一種。エラスチンやコラーゲンといった、弾性成分を生み出す細胞である。年齢とともにその働きは鈍化し、老化へと繋がっていく。ハリのある、弾力のあるお肌を維持したいなら、線維芽細胞に働きかけるような生活習慣、化粧品を使用することが重要である。

 

 

全成分表示

化粧品には必ず、その化粧品を構成する成分を一覧にしなければならないと法律上定められている。

表示にはルールが存在。詳しくは下記参照。

【みんな知ってる?】化粧品の全成分表示

 

 

 

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