どうも、あひるです。
最近、読者の方から、原液コスメについて、問い合わせがありました。
今回は、原液コスメを謳っている「TUNEMAKERS」について、書いていこうと思います。
- TUNEMAKERSとは?
- TUNEMAKERS セラミド200 使用感と成分分析
- TUNEMAKERS 原液保湿水 使用感と成分分析
- TUNEMAKERS 原液保湿クリーム 使用感と成分分析
- どんな人にオススメ?
- 最後に
- 「原液」という良さげな言葉に惑わされないように!
- 美容成分を各種取り揃えているので、選ぶ楽しみはある
TUNEMAKERSとは?
ご存知の方は、そう多くはないかもしれませんね。私も知りませんでした。読者さんから教えていただいたってワケですね。
チューンメーカーズは、ひとりひとり異なる肌悩みに対応した、45種類以上もの原液を取り揃えた原液美容コスメブランドです。
その原液を、クリームや化粧水に、お客様自身で配合し、お客様の好きな美容成分を配合できる、楽しめるといったところも売りの一つにしていますね。
原液コスメとは?
化粧品のルール、薬機法では、原液コスメなるものの定義はされていません。
つまり、自由・・・となるわけですね。
一般的な言葉で、「原液」と言うと、加工したり、薄めたりする前の濃い液体のことです。
では、チューンメーカーズでは、どのように定義されているのでしょうか?
チューンメーカーズでは、
一つの美容液成分の原料を小瓶に詰めたもの
と定義しているそうです。
そして、小さい文字で、成分の特性上、調整する必要のあるものは、お肌に快適に使っていただけるように調整しています。
だそうです。
基本的には、原料の生詰め。物によっては、調整してますよーってことですね。
この文章からだと、基本的に液体は、生詰め。粉体系は、調整してますってことでしょうか。
つまり、その成分自体が、ふんだんに配合されているわけではない感じです。ここが、一般消費者との理解の乖離を生みそうですね。
TUNEMAKERS セラミド200 使用感と成分分析
出典:https://www.tunemakers.net/top/detail/asp/detail.asp?gcode=0210380
TUNEMAKERS セラミド200の使用感
無色透明、シャバシャバの液体です。
なんだろう・・・すごく水っぽいですね。少しは潤い、保湿感はありますが、そこまでのしっとり感はないですね。使用後は、サラッとしています。
使用感からしても、セラミドが多く含まれている感じは全くしないです。
匂いはないので、使いやすいですね。
TUNEMAKERS セラミド200の成分分析
水、1,2-ヘキサンジオール、コメヌカスフィンゴ糖脂質、フェノキシエタノール、水添レシチン、リゾレシチン、水酸化Na、クエン酸
1,2-ヘキサンジオールは、多価アルコールで保湿成分。菌に対する抗菌作用もあり、よく防腐剤フリーコスメなどに配合されている成分です。
ここまでが、1%を超える成分です。
コメヌカスフィンゴ糖脂質は、1%以下です。ですので、使用感も水っぽいんですよね。正直、ほぼお水の商品です・・・。
コメヌカスフィンゴ糖脂質は、お米から得られるセラミドです。糖セラミドに分類される植物セラミドの一種です。商品名にセラミドと記載されていますが、ヒト型セラミドではありませんので、ご注意ください。
水添レシチンは、乳化剤ですが、ここでは、コメヌカスフィンゴ糖脂質を可溶化させるために配合されています。
全成分からもわかるように、特別何かがすごいわけでは全くないですね。
公式HPには、高濃度、セラミド配合量200%にアップ
などという記載がされてありますね。
化粧品に詳しくない場合、高濃度!すごく良さそう!などといった、印象を持たれるのではないでしょうか?
でも、よく考えてください。
何を基準に「高濃度」なのか?
何を基準に「200%アップ」なのでしょうか?
高濃度に関する基準、定義は、よくある自社調べです。全くアテにならない、かなりあやふやなものです。
また、200%アップ、つまり、セラミドの量を2倍に増やしたよ!ってことですが、元々どれくらい配合されていたのか不明です。
全成分を見る限り、1%以下なのは間違いないかと思います。
仮に、元々0.1%配合されていた場合、2倍なので、0.2%です。
個人的には、0.1%も配合されていないと思っています。
つまり、200%に配合量をアップしようが、たかだか知れている濃度、配合量ということです。
そんな状況にありながら、「高濃度」と謳うのは、疑問であり、消費者目線で考えれば、詐欺のようなもの、誇張表現ではないでしょうか。
正直、景品表示法の観点からすれば、グレーかクロなのでは?と思ったりしています。
TUNEMAKERS セラミド200のフリー項目
- エタノール
- シリコーン
- 鉱物油
- パラベン
- 香料、着色料
TUNEMAKERS セラミド200の評価
- アットコスメ:4.9/7.0 998件
- LIPS:4.4/5.0 13件
※上記評価は、2020年11月のものです。
- 肌なじみはすごく良い
- サッパリしていて、朝も使いやすい
- しっかり保湿され、次に使用する化粧水の馴染みが良くなる
- 水のようなテクスチャーで、これといった変化を感じず、ただ単に水を付けているだけみたい
正直、購入する必要を全く感じない商品だなと思います。
「高濃度」や「200%」、「セラミド」などの謳い文句に騙されないようにしたいところですね。
TUNEMAKERS 原液保湿水 使用感と成分分析
出典:https://www.tunemakers.net/top/detail/asp/detail.asp?gcode=0210430
TUNEMAKERS 原液保湿水の使用感
セラミド200同様、無色透明、シャバシャバな液体です。セラミド200に比べれば、ややとろみ感が感じられます。
塗り伸ばし時には、若干のぬめり感を感じますが、塗り終わってしまえば、ぬめりは感じず、サラサラ感が残ります。サラサラしてはいますが、保湿感はそこそこ感じられます。
匂いはありませんので、気にされる方でも使いやすいですね。
TUNEMAKERS 原液保湿水の成分分析
水、グリセリン、1,2-ヘキサンジオール、コメヌカスフィンゴ糖脂質、ヒアルロン酸Na、ハチミツ、水溶性コラーゲン、加水分解ローヤルゼリーエキス、カンゾウ根エキス、リン酸アスコルビルMg、リゾレシチン、水添レシチン、BG、キサンタンガム、リンゴ酸Na、リンゴ酸、水酸化Na、クエン酸、クエン酸Na、フェノキシエタノール
グリセリン、1,2-ヘキサンジオールは、多価アルコールで保湿成分。
ここまでが、1%を超える成分です。
コメヌカスフィンゴ糖脂質や、ヒアルロン酸Naが、1%を超えてはいないです。もし仮に、1%を超えていた場合、ヒアルロン酸Naの影響でもっととろみが、もっとペタッと感が出ているものです。が、そこまでの感じは全くないので、やはり1%を超えているわけがないんです。
そんな状態、配合量にも関わらず、「原液」ですか・・・。なんだかなぁ~といった感じです。
また、チューンメーカーズで販売している原液シリーズを5種類、混ぜ合わせて作成されたものだそうです。
混ぜ合わせた原液は、セラミド、ヒアルロン酸、ハチミツ、コラーゲン、ローヤルゼリー、になります。
原液を混ぜ合わせた=すごい!ってことにはならないのですが・・・。
そもそも、上記5種の原液自体が、使用しやすいように薄まっている状態です。薄いものを混ぜ合わせても、結局薄いままですから、一般に売られてある化粧水と、そんなに大した差はないかと思います。
そもそも、これら5種の成分を本当に高濃度、配合しようと思うと、原価がかなりかかりますので、120ml、2,000円などでは、販売できないかと思います。
原液と謳いながら、その実、一般的に売られている化粧水とほぼ同じなので、やはりこちらの商品も、消費者を欺いている感が否めませんね。
TUNEMAKERS 原液保湿水のフリー項目
- エタノール
- シリコーン
- 鉱物油
- パラベン
- 香料、着色料
TUNEMAKERS 原液保湿水の評価
- アットコスメ:5.1/7.0 556件
- LIPS:3.5/5.0 19件
※上記評価は、2020年11月のものです。
- 使い心地はさっぱり、肌はしっとり保湿してくれる
- 敏感肌でも刺激なく使用できる
- 夏場はべたべたしないので、この商品は使い勝手が良い
- セラミド配合なので期待したが、それほどではなかったし、特に変化も感じられない
TUNEMAKERS 原液保湿クリーム 使用感と成分分析
出典:https://www.tunemakers.net/top/detail/asp/detail.asp?gcode
TUNEMAKERS 原液保湿クリームの使用感
ほぼ白色のクリームです。伸びもよく、しっとり潤ってくれます。
塗り終わった後、ペタペタし続けることは、そんなにないですね。
匂いは、セラミド200、化粧水同様に無臭です。普通に使用感の良いクリームかなと思います。
TUNEMAKERS 原液保湿クリームの成分分析
水、エチルヘキサン酸セチル、BG、ベヘニルアルコール、水添パーム油、ペンチレングリコール、ジステアリン酸スクロース、パルミチン酸セチル、ステアリン酸スクロース、コメヌカスフィンゴ糖脂質、アルガニアスピノサ核油、ヒアルロン酸Na、スクワラン、水溶性コラーゲン、キハダ樹皮エキス、アルギニン、ミツロウ、水添レシチン、リゾレシチン、ステアリン酸、ステアロイルグルタミン酸Na、カルボマー、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、ジメチコン、水酸化Na、クエン酸、クエン酸Na、フェノキシエタノール
エチルヘキサン産セチルは、エステルオイル。伸びがよく、サラッとした使用感、オイルっぽさが少ないオイルです。様々な化粧品に配合されている、使用頻度の高いオイルです。
BG、ペンチレングリコールは、多価アルコールの保湿成分。
べヘニルアルコールは、高級アルコールで、乳化安定向上成分。粘度調整目的にも使用されていますね。
水添パーム油は、パーム油を水素添加し、全てを飽和脂肪酸とした成分であり、常温固体のオイル成分です。飽和脂肪酸で構成されているため、酸化安定性に優れた成分となっています。
ジステアリン酸スクロース、ステアリン酸スクロースは、乳化剤です。
パルミチン酸セチルは、ロウ状のエステルオイル。
ステアリン酸スクロースまでが、1%を超える成分ですね。
この商品も、原液コスメをいくつか配合してあります。セラミド、アルガンオイル、ヒアルロン酸、スクワラン、コラーゲンです。そのいずれも1%を超えていませんね。
それでも、「原液」保湿クリームなんですね・・・。
これら商品が「原液」を謳えるなら、売られている化粧品のほぞ全てが「原液」を謳えますね・・・。
TUNEMAKERS 原液保湿クリームのフリー項目
- エタノール
- 鉱物油
- パラベン
- 香料、着色料
TUNEMAKERS 原液保湿クリームの評価
- アットコスメ:4.4/7.0 135件
- LIPS:3.6/5.0 15件
※上記評価は、2020年11月のものです。
- ベタつかないのに、しっとり潤いを閉じ込めてくれる
- 肌への負担がなく、クリームとして、ちゃんと仕事をしてくれる
- しっとりするのに、ベタつきが続かないのが良い
- 保湿力がやや物足りない
- 乾燥肌の私には、合わなかった
どんな人にオススメ?
- シンプルな全成分をお探しの方
- 肌悩みに合わせて、成分を変えたい方
- ご自身で好きな成分を配合できる点に魅力を感じる方
最後に
原液コスメ、TUNEMAKERSについて、解説してみました。
うーん、自分自身で配合成分をカスタマイズできる点は、良いかと思います。
ただ、「原液」というワードを全面に押し出しすぎてる気もします。原液に踊らされて、購入されている口コミも結構見かけました。その辺りが、ちょっと騙しっぽくて、あんまり好きになれない化粧品だなーと個人的に感じています。
他にもスキンケアコスメについて、色々書いていますので、良ければ、化粧品選びの参考にしてみてください。
また、個人的なランキングページも作成しています。ご参考程度にどうぞ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。