あひるの化粧品と戯れる日記

化粧品開発者が化粧品やそれに関する知識、情報などを発信していくブログです。たまに無関係なことも書きます。

【アレルギーと化粧品】化粧品でもアレルギーは起きる!

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どうも、化粧品開発者のあひるです。

いつも読んでくださる方、ありがとうございます。

今回は、タイトルの通り、「アレルギー」についてです。

アレルギーと化粧品、あまり関係ないようなイメージかもしれませんが、そんなことはありません。まして、昨今人気のオーガニック系などは、注意しておいた方が良いですね。

 

どうぞ最後までお付き合いいただければ幸いです。

 

 

 

 

今回のポイント!
  • 食物アレルギーは、口からの摂取だけではなく、皮膚からの感作でも起こる
  • 化粧品でも、アレルギーを起こす可能性はある(特に、天然、オーガニック系)
  • 子どもが食べ物を食べる際、口周り、手の汚れを長時間放置しない
  • 肌の弱い子どもには、食事前に、乳液やクリームでバリアを張るのは効果あり

※全ての天然系、オーガニック系化粧品を否定しているわけではありません。

 

 

はじめに

子どもとアレルギー

現代社会とは、切っても切り離せない「アレルギー」

アレルギー持ちの方は、ずっとアレルギーと向き合っていかなければなりません。ここで私がお話することは、猫アレルギーとかではなく、食物アレルギーについてです。

食物アレルギーと化粧品が、どう関係しているのか?

子どもに対しては、どうなのか?

わかりやすくお話できればと思います。

 

私は、お医者さんではありません。

そんな私が、なぜアレルギーのお話をするのか?それは、お医者さんから、情報をいくつか仕入れたからです。日本皮膚科学会に参加して、情報を入手してきました。

アレルギーは、その人の人生を左右します。可能であれば、これから生まれてくる子供たちが、アレルギーにならないようになればと願っていますが、必ずならないという保証はありません。

ですが、この記事を読むことで、少しでも、そのリスクを回避できればと思い、発信しようと思います。

 

 

 

日本皮膚科学会

アレルギー 皮膚科学会

聞き慣れない言葉だと思います。

学会とは、日々研究してきたことを発表する場になります。

子供に例えるなら、お遊戯会でしょうか。子供はお遊戯会までに、たくさん練習しますよね?練習して、練習して、発表する。学会も、研究して研究して、発表する。そんな場なのです。

 

皮膚科学会ですから、主に皮膚科の先生方が、発表されます。皮膚と化粧品は、密接に関係してますよね?化粧品メーカーが発表する場合ももちろんあります。

大変貴重なお話ばかりでした。

ちなみに、私がこのブログで紹介させてもらっています、ナチュラルサイエンスも、出展していました。

 

 

 

 

食物アレルギー

化粧品とアレルギー

食物アレルギーとは、その名の通り、何か食べ物を摂取し、アレルギー症状を引き起こすこと。

よく聞くのは、

  • 卵アレルギー
  • 小麦アレルギー

ですね。

そもそも、どうしてアレルギーは起こるのでしょうか。

 

なぜアレルギーは起こるのか?

アレルギー物質を摂取してしまうからですよね。

ではなぜ、同じアレルギー物質を摂取しても、アレルギーの起こる人、起こらない人がでてくるのか?この辺はまだまだ未解明の部分が多いそうです。いくつもの条件が密接に関係しているとか。遺伝や生活環境などが複雑に関係しているそうです。

単純じゃないんですね・・・。

 

昔は、アレルギー症状が出た場合、その食べ物を食べないようにと指導するのが、良しとされていました。

ところが近年、経口免疫寛容(口からアレルギー物質を摂取することで、アレルギー症状が和らぐ)の報告例が多数あり、食べ物(アレルギー物質)を早めに口から摂取させる方が、アレルギー予防に繋がるとされているそうです。

もちろん、注意は必要です。

ただ、食べ物(アレルギー物質)を排除するのは、逆に危険という知見、データが得られているということです。

 

興味深い検証結果があります。

約600人のアレルギー患者(小児)を2つに分け、

  • ピーナッツを与える組
  • ピーナッツを与えない組

としました。

経過を観察したところ、ピーナッツを与え続けた方が、アレルギー症状が89%も改善された結果が得られたのです。

つまり、アレルギー物質を遠ざけるのではなく、摂取を続けることが、快方への鍵の一つが示されたわけです。

※個人で行うのは、極めて危険です。担当医にきちんんとご相談ください。

 

化粧品とアレルギー

冒頭でも書きましたが、化粧品とアレルギーは無関係ではありません。

記憶にある方もいるでしょう。

「悠香の茶のしずく石鹸」

ニュースで大々的に取り上げられていました。この商品を使用した人の中から、小麦アレルギーを発症する人が、多発したのです。茶のしずく石鹸の中に、「加水分解コムギ」という成分が含まれていました。この成分が、アレルギーを引き起こした原因成分です。

※全ての「加水分解コムギ」が、アレルギーを引き起こす成分ではありません。茶のしずく石鹸に含まれていた、加水分解コムギ(原料名:グルパール19S)が良くなかったのです。表示名称が同じだからといって、全く同じ成分ではないのです。ややこしいです、本当に。

 

あれ??

食物アレルギーって、ある食べ物を摂取することで起こるのでは?

と思われる方も多いでしょう。

確かに、そのパターンもあります。

ですが、皮膚に接触して起こるアレルギーもあるのです。

肌にアレルギー物質が、何回、何十回、もしくは、長時間と触れることで、アレルギーを引き起こす可能性が、最近の研究で明らかにされつつあります。

皮膚に触れて起こるアレルギーを「経皮感作型食物アレルギー」と呼びます。

 

悠香の茶のしずく石鹸には、アレルギー物質となり得る、「加水分解コムギ」が含まれていました。石鹸ですが、これを毎日、肌に塗ることで、皮膚に加水分解コムギが接触します。接触するだけでなく、皮膚に浸透、身体の中に入ります。まして、洗顔で顔に使用しますから、目の周りなど、皮膚の薄い部分にも触れるわけです。

まつ毛美容液でもそうでしたよね?

これにより、小麦に感作されやすい身体になってしまったのです。当然、小麦を摂取すれば、アレルギー症状が出てしまいます。

これは、お肌が弱い方、強い方、関係なく起こりえます。弱い方は、なおさら、起きやすいです。お肌が弱い方は、皮膚のバリア機能が低下しています。バリア機能の低下した皮膚には、アレルギー物質が容易に侵入しやすいのです。

これは何も、茶のしずく石鹸だけに起こったことではありません。他にも事例があります。

元々、とうもろこしに対して、アレルギーのない方がいました。その人は、とうもろこし系成分を含んでいる化粧品を毎日使用していましたが、あるとき、とうもろこしを食べると、アレルギーを発症してしまったのです。

茶のしずく石鹸同様、化粧品のとうもろこし系成分によって、経皮感作を引き起こし、アレルギーを発症してしまったのです。

当然ですが、大人だけに限った話ではありません。子どもにもあり得る話です。小さい子供はなおさら・・・。皮膚が薄いですからね。

子どもの食事

口の周りが汚いですよね?

手が汚れていますよね?

長時間放置してませんか?

長時間放置で、経皮感作を引き起こし、アレルギーを発症する

最悪なパターンが想像できます。

 

特に肌が弱い子どもは要注意です。

ご飯を食べる前に、クリームや乳液を塗ってから、ご飯を食べるのも効果的だそうです。

クリームや乳液が、食べ物から、皮膚を守ってくれますからね。

子どもにオススメなスキンケアはこちら。

 

 

 

最後に

化粧品開発者の立場から、アレルギーに関してお話しました。

  • これから、子どもを出産される方
  • 今現在、子どもを育てている方
  • 元々お肌が弱い方

そんな人達に、届けばと思っています。

お肌やコスメに関する基礎的なお話、いくつか書いています。良ければ、読んでみてください。

 

個人的に剤形別商品ランキングについて、書いています。化粧品選びの参考になれば、幸いです。

剤形別ランキングページ

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

 

 

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