化粧品の成分用語辞典【さ行】です。
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さ
サリチル酸
殺菌成分。ニキビ系医薬部外品の有効成分として使用される。一方で、肌が弱い人にとっては、刺激となりうるので、肌が弱い人は、注意が必要です。
酸化亜鉛
紫外線散乱剤。酸化チタンより、白浮きになりにくい成分。日焼け止めによく配合され、ナチュラル処方の場合、酸化亜鉛か、酸化チタンを用いて、商品を作る必要がある。
酸化鉄
着色剤の一種で、BBクリームやCCクリーム、下地などに配合されている。
番手に応じて、発色の具合が異なる。表示名称からでは、どの番手を使用したかは一切わからない。
酸化チタン
紫外線散乱剤。肌トーンをアップさせることも可能、悪く言えば、白浮きにつながる。酸化亜鉛より、SPFやPAにを出しやすい。
し
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル
UVAの紫外線吸収剤。光に対する安定性もかなり良い。
UVB吸収剤である、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルとの相溶性、相性が良いので、よく一緒に使用されることがある。
また、退色防止、変色防止の作用もある。
ポジティブリスト収載成分。
ジグリセリン
多価アルコール。保湿成分。
グリセリンが2個結合した成分。
グリセリンよりも、粘稠性の液体。保湿に優れる。
シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール
部外品名称:シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール
水にも油にも溶ける両親媒性成分。浸透促進成分。
また、クレンジング力向上に一役買う。
シクロペンタシロキサン
揮発性シリコーン。かなりさっぱりした使用感。メイク系コスメに多く配合されている。
昨今EUを始め、犬猿されてきている成分。いずれ化粧品業界から姿を消す成分になるかもしれない。
ジステアリルジモニウムクロリド
カチオン界面活性剤の一種。ヘアケア商品に主に配合されている。毛髪へ吸着し、コンディショニング能を発揮する。
ジメチコン
シリコーンの一種。同じ表示名称のジメチコンでも、重合度によって、サラッとした感触であったり、ペタッとした感触など、様々な感触を作ることが可能。今のところ、他に変えのきかない成分ではあるが、EUを始め、脱シリコーンが進んでいる。
ジラウロイルグルタミン酸リシンNa
アニオン性界面活性剤の一種。スキンケア、ヘアケアに用いられる。様々なデータが取得されており、毛髪に至っては、キューティクル補修作用もある。
肌に対しては、肌荒れ改善作用もあり、わりと見かける成分。
成分の単価は、やや高い。
す
水酸化レシチン
レシチンに水酸基を付加し、水系処方に透明に配合できるようにした成分。両性活性剤の一種で、可溶化に適している。
ナノカプセルを作ることも可能で、浸透促進剤としても一役買う成分である。
水添レシチン
両性界面活性剤の一種。ナノカプセルを作る際に必要となる成分。レシチンに水素添加し、安定性を向上させている。
レシチンの中には、ホスファチジルコリンという成分が含まれており、ホスファチジルコリンがナノカプセルに必須の成分となっている。
ホスファチジルコリンは、生体内に存在するリン脂質なので、肌に対する親和性が高い。
水添レシチンは、安全安心の活性剤とも言える。
水添ナタネ油アルコール
ナタネ油から作られる油性成分。高級アルコールの一種である。乳化物の粘度調整剤、安定剤として働く。
水添ポリイソブテン
石油由来油性成分であり、重合度合いにより、粘度が色々ある。サラッとした使用感のものもあれば、こってりでとろっとした番手もある。
水添ポリオレフィン(C6-12)
石油由来の合成油性成分で、使用感は、スクワランに酷似している。スクワランの代わりに配合する場合もある。スクワランに比べると成分単価が格安。
スクワレン
不飽和炭化水素油。二重結合を6つ持つ。
それゆえ、酸化しやすく、あまり化粧品では用いられない。
皮脂を構成する成分の一つでもある。
スクワラン
部外品名称:スクワラン or シュガースクワラン
飽和炭化水素油。スクワレンを水素添加したもの。
飽和なので、酸化安定性が高い。
サメ肝油由来→スクワラン、サトウキビ由来→シュガースクワラン
せ
セタノール
高級アルコールの一種で、旧表示指定成分。増粘作用があるため、クリームやトリートメント、コンディショナーに配合される。旧表示指定成分で、嫌う人も一定数いるため、つけっぱなしのクリームには、あまり配合されなくなってきている。
セテアラミドエチルジエトニウム加水分解コメタンパク
疑似キューティクル成分で、傷んだ毛髪の吸着し、修復してくれる成分。パーマやカラーで毛髪が傷んでいる方には、ありがたい成分です。
セテアラミドエチルジエトニウムサクシノイル加水分解エンドウタンパク
上記成分と同様、疑似キューティクル成分。傷んだ毛髪を修復する作用があります。傷んだ箇所を選択的に修復してくれます。
セテアリルアルコール
高級アルコールの一種。旧表示指定成分でもある。増粘作用を有する成分で、主にトリートメントやコンディショナーに配合される。
セラミド2
細胞間脂質の主成分。セラミドの一種。セラミド2は、皮膚中におよそ20%と最も多く存在し、老化とともに減少する傾向にある。
セラミド3
細胞間脂質の主成分。セラミドの一種。セラミド3は、皮膚中におよそ15%存在、セラミド2と逆で、老化とともに増加する傾向にある。
新名 | セラミドEOP | セラミドNG(NS) | セラミドNP | セラミドAG(AS) | セラミドAP |
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旧名 | セラミド1 | セラミド2 | セラミド3 | セラミド5 | セラミド6Ⅱ |
作用 | アトピー性皮膚に関連が示唆されている | 最も多く含まれており、高い水分保持能がある | 保湿やバリア機能回復効果に優れる | 角質のバリア機能を高める作用がある | ターンオーバー正常化作用 |
そ
ソルビトール
糖類の保湿剤。グリセリンと同様、かなりしっとりする成分。スキンケアに多様されている。洗顔系にも多様されており、泡質改善などの効果もある。
ソルビン酸K
防腐剤。旧表示指定成分。