あひるの化粧品と戯れる日記

化粧品開発者が化粧品やそれに関する知識、情報などを発信していくブログです。たまに無関係なことも書きます。

【化粧品の基礎知識】界面活性剤の特徴と役割

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どうも、あひるです。
化粧品の基礎知識シリーズの3記事目になります!
 
界面活性剤は、種類が多く、一回では説明できないと思いますので、何回かに分けて書いていこうと思います。
続編は、下記になります。

【化粧品の基礎知識】界面活性剤の種類、特徴と役割

【化粧品の基礎知識】カチオン界面活性剤 特徴と役割

【化粧品の基礎知識】アニオン性界面活性剤 特徴と役割

 
それでは、最後までどうぞお付き合いください。
 
 

界面活性剤とは?

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界面活性剤、よく耳にする言葉だと思います。
しかし、その意味をきちんと理解されている方はあまり多くないのではないでしょうか。
ほぼ全ての化粧品に配合されており、化粧品とは切っても切り離せない成分です。
化粧品を理解しようと思うと、界面活性剤を理解せずには無理なことなのです。
それだけ、化粧品と密接に関係している成分です。
 
界面活性剤とは、
水と仲良しの部分と、油と仲良しの部分を持ち合わせている成分のことです。
 
こういう成分を別名、両親媒性成分なんて呼んだりもします。
覚えなくて大丈夫です。
 
では、水とも油とも仲良しとはどういうことでしょうか?
先日お話した、多価アルコール
あれは、水と仲良し、親水性です。
水と親しい(仲良し)で、親水性です。
 
高級アルコールはどうだったでしょうか?
油と仲良し、親油性でしたね。
 
つまり、水とも、油とも仲良しな存在なのです。
 
食器洗いを想像してみてください。
油汚れは、水洗いだけでは落ちないですよね?
これは、油と水が仲良しではないからです。
(俺とお前は、水と油だ!なんて言葉ありますよね?)
ここに洗剤(界面活性剤が配合された液体)を入れるとどうなるでしょうか。
水と油は混ざり合い、汚れを落とすことができますよね?
これが、界面活性剤の能力です。
 
 
 

配合目的

界面活性剤の配合目的は、様々です。
いくつか紹介しておきます。
 
乳化
食器洗いで、水と油、洗剤が混ざると、白く濁った液体になりますよね?
これが乳化です。
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左の図は、水と油が別れているところ。

上が油、下が水です。

通常、混ざり合いません。

ここに、界面活性剤を配合すると、乳化が起き、白く濁ります(右図)。

牛乳が白く見えるのも、乳化です。
化粧品のクリームが白くなるのも、乳化です。
 
洗浄
一番認知度のある言葉ですね。
界面活性剤=洗浄剤
みたいに思われている方も多いかもしれませんね。
間違ってはいませんが、洗浄作用は、界面活性剤の役割の一つに過ぎません。
メイク落とし、洗顔、シャンプーなどに配合されている界面活性剤の主目的は、洗浄、汚れを落とすことです。
洗浄に使用されるのは、主にアニオン性界面活性剤です。アニオン性活性剤については、「【化粧品の基礎知識】アニオン性界面活性剤 特徴と役割」という記事で書いています。
 
可溶化
なかなか馴染みのない言葉です。
説明するのも、少し難しいんです(^_^;)
基本的に、水と油は混ざり合わないということは、理解してもらえたと思います。
水と油が混ざり合うのを助けるのが、界面活性剤です。
このとき、白く濁るのが、乳化ですが、
白く濁らない場合のことを、可溶化といいます。
 
???
 
水と油を混ぜても、白くなる場合とならない場合があるんです。
イメージわかないですよね?
透明な化粧水、お持ちじゃないですか?
それに、香料や精油といった、匂いが付いていませんか?
香料や精油は、油よりの性質です。
つまり、親油性です。
にも関わらず、化粧水(ほぼ水の親水性)の中に、溶けていますよね?
それも、透明に!!
この現象のことを可溶化といい、これも界面活性剤が成せる技の一つなのです。
精油と香料については、「【化粧品の基礎知識】精油と香料の違い」という記事で書いています。
 
4)帯電防止
主に、トリートメント、リンス、ヘアパックなど、ヘアケア商品に配合されています。
もっと言えば、柔軟剤に配合されています。
洋服の乾燥後、ふんわりしてますよね?
界面活性剤のこの役割が関係しているんです。
 
髪や洋服を洗浄すると、マイナスに帯電してしまいます。
それをそのまま放っておくと、
髪はギシギシ
洋服はゴワゴワ
してしまいます。
 
それを改善するのが、帯電防止効果を持った、界面活性剤です。
この界面活性剤は、プラスに帯電しており、マイナスと打ち消し合うんです。
この作用により、
髪はサラサラ
洋服はふんわり
になるのです。
帯電防止の役割を担う活性剤は、主に、カチオン性活性剤と呼ばれます。カチオン性活性剤については、「【化粧品の基礎知識】カチオン界面活性剤 特徴と役割」という記事で書いています。
 
ここで勘違いしてほしくないのは、
界面活性剤がさっき書いた4つ、全ての役割を持っているわけではありません。
成分Aは、乳化作用
成分Bは、洗浄作用
成分の種類によって、作用は異なります。
ですので、化粧品には、多種多様な活性剤が配合されているのです。
化粧品に限らず、私達の生活とかなり関係があることばかりですね。
 
 
 

最後に

よく、界面活性剤は悪者だ!
と、偏った考えをお持ちの方もおられますが、決してそうではないのです。
 
界面活性剤なくして、化粧品は語れませんし、作れません。
また、化粧品に限らず、我々の生活になくてはならない成分です。
 
確かに、お肌に悪い界面活性剤は存在します。
けれども、その辺りは、メーカーもよくわかっていますので、そこまで悪い成分が配合された商品が出回ることは少なくなっています。
(全部良い成分でもありませんが・・・)
 
大事なのは、何の根拠もない情報に踊らされてはいけないことです。
 
このブログが少しでも、読者さんの力になれば幸いです。
他にも、基礎的な成分について、色々と書かせてもらっています。化粧品選びの参考にしてもらえればと思います。

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最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

 

 

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