あひるの化粧品と戯れる日記

化粧品開発者が化粧品やそれに関する知識、情報などを発信していくブログです。たまに無関係なことも書きます。

【EUで規制】化粧品配合の環状シリコーンはどうなる?

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どうも、あひるです。
以前、シリコーンについて、色々書かせてもらいました。
諸々事情が、世界の流れに変化がありましたので、書かせてもらおうかと思います。
 
 

結論

  • シリコーンは、化粧品として使用する場合は無害
  • 環状シリコーンは、食物連鎖の過程を経て、人に害を与える懸念がある
 
 
 

EUで環状シリコーンが規制

EU(ヨーロッパ)で、環状シリコーンが規制の対象となりました。
環状シリコーンは、
  • シクロテトラシロキサン(D4)
  • シクロペンタシロキサン(D5)
  • シクロヘキサシロキサン(D6)
()内は、略称です。
でしたよね?
 
これら3つの成分は、水系における生体影響への懸念があるとのこと。
2020年1月31日から、D4、D5を使用した(0.1%以上)、使用後、水で洗い流される製品の販売が禁止されるそうです。
 
 
 

水系における生体影響への懸念とは?

水系生物における生体影響とは?

ヘアケア系に配合されている環状シリコーンは、洗髪時に水とともに洗い流されます。
(メイクアップ系は、洗い流すのは、塗ってからだいぶ後なので、揮発しているのがほとんどです。)
その場合、揮発する前に流されてしまうので、浄水場へどんぶらこ、どんぶらこです。
適切な処理をされた後、河川へ流されますが、環状シリコーンは、河川まで流れてしまうんです。
その流れた環状シリコーンが、微生物に蓄積、その微生物を食すものへと蓄積、どんどん濃度が濃くなっていきます。
これは、食物連鎖の流れです。
ただし、蓄積の懸念があるのは、河川の河口付近であり、河川から離れたところでは、蓄積に関する明確なデータは得られていません。
 
懸念がある=規制をかけるのが、EUです。
その流れを受け、日本でも色々と動きがなされています。
 
 
 

人体に対する影響は?

人体に対する直接的な影響はありません。
環状シリコーンは、経皮吸収しませんし、食べるわけでもありません。
化粧品として使用する分には、安全安心です。
ですが、食物連鎖の過程から、人に害を与える懸念が無きにしもあらずといったところです。
これは、海洋プラスチック問題と繋がります。
海洋プラスチック問題は、目に見える海洋ゴミが問題なだけではありません。
マイクロプラスチック(細かいプラスチック片、化粧品に使用されていた成分で、歯磨き粉や洗顔のスクラブ剤)もそうです。
マイクロプラスチックは、細かいため、それを食べることが可能な魚などに蓄積、生態系への影響が懸念され、その使用が禁止となっているのです。
そんな背景から、環状シリコーンも規制の対象となりました。
 
 
 

最後に

シリコーンは、人に対して、安全、安心は間違いではないです。
ですが、食物連鎖の流れから、影響がないとは言えません。
国外国内メーカーは、脱環状シリコーンに向けて、動いていますので、やがて、環状シリコーンを配合した製品は、ほぼなくなっていくでしょう。
ヘアケアに関して言えば、ほとんどがノンシリコーンです。
幸いにも、シリコーンが嫌われていましたからね・・・。
シリコーン嫌いの火付け役である「とある会社」は、最近倒産しましたが・・・。
 
どんな成分にも、メリット、デメリットがありますので、その辺りをよく理解して、化粧品を選んでもらえたらと思います。
 
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 
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