どうも、あひるです。
今回は、ベスコスにも選ばれているイハダのバームについて、書いていこうと思います。
イハダのバーム、2種類発売されていますよね?その2種類の使用感や成分、違いなどなどについて、色々調べてみました。
是非、最後までご覧いただければと思います。
- 薬用バーム、薬用クリアバームは似ているようで、実は全然違う
- 肌荒れで困っているなら、薬用バームを
- シミ、くすみで困っているなら、薬用クリアバームを
IHADAとは?
IHADAは、資生堂が展開するブランドで、お客様の抱える「顔」の肌トラブルを治療する、外用薬ブランドとして誕生しています。
ちなみに、化粧品だけを扱うブランドではなく、医薬品や雑貨なども展開されているちょっと珍しいブランドですね。
「肌を守る」を念頭に、花粉、PM2.5をブロックするシリーズや、虫を寄せ付けない商品なども発売されています。
肌トラブルに悩むお客様のニーズ、取り巻く環境の変化を捉え、商品をランナップすることで、売上も順調に伸びていっているブランドです。
IHADA 薬用バーム 使用感と成分分析
出典:https://www.shiseido.co.jp/sw/c/products/
IHADA 薬用バームの使用感
白色のペースト状バーム、見た目は硬そうですが、手に取れば柔らかいバームです。
バーム状ですので、最初はやや塗り拡げにくい感じはありますが、体温と馴染めば、スルスルと塗り伸ばせます。
バームですので、肌に浸透とかはなく、肌の上に乗っている感じ。肌の上から蓋をしている感じってことでしょうか。ペタペタ感も残りますね。
翌朝までしっとりしており、保湿感(この場合、蓋の役割)は十分。また、オイルの保護膜によって、外的刺激からもガードできそうですね。
敏感肌用ということなので、匂いはつけられていない点も◯ですね。
IHADA 薬用バームの成分分析
【有効成分】グリチルレチン酸ステアリル
【その他の成分】合成スクワラン、ワセリン、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、α-オレフィンオリゴマー、パルミチン酸デキストリン、重質流動イソパラフィン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、無水ケイ酸、シリコーン樹脂、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン、テトラデセン、酸化チタン
医薬部外品であり、有効成分は、グリチルレチン酸ステアリル。油溶性の抗炎症成分です。ちなみに、グリチルリチン酸ジカリウムは、水溶性の抗炎症成分です。
スクワランは、炭化水素油。肌馴染みの良いオイルですね。
ワセリンも炭化水素油。ワセリンと言っても、色々種類があり、ペタッとするものから、サラッとするものまで、様々です。「肌に良くない」なんて話を耳にされた方もおられると思いますが、そんなことはなく、皮膚科医でも処方される成分です。昔のワセリンは、精製具合が悪く、それが悪評の原因になったのではないか?と推察します。今はそんなことなく、むしろ高精製です。
テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリトットは、エステルオイルです。酸化安定性に優れた、リッチ感のあるオイルですね。
α-オレフィンオリゴマーは、炭化水素油。スクワランに似た使用感でなおかつ、原料単価がお安い成分です。
パルミチン酸デキストリンは、オイル系増粘剤です。
その他、感触改良で、シリコーン成分が入ってもいますね。
酸化チタンが配合されていますが、意図的に入れているわけでなく、何かの成分にくっついてきた成分かと思います。配合量は微量ですので、そんなに気にしなくても良いかなと思います。
IHADA 薬用バームのフリー項目
- エタノール
- パラベン
- 香料、着色料
IHADA 薬用バームの評価
- アットコスメ:5.2/7.0 2650件
- LIPS:4.6/5.0 289件
※上記評価は、2021年3月のものです。
- ワセリン配合なので、ベタつくかと思っていたが、全然そんなことはなく、潤いを閉じ込めてもらっている感じ
- ベタつきなどなく、サッと肌に馴染むのが良い
- グリセリンフリーで、保湿も十分
- 敏感肌の私でも使用できた
- 特に見当たらない
グリセリンフリーをお求めの方がおられてたので、少し解説します。グリセリンは、元々お肌に存在する保湿成分ですし、化粧品にも多用されている最もメジャーな成分です。皮膚刺激性もなく、敏感肌用コスメにも多く使用されています。
しかし、このグリセリンがダメな方が稀におられます。ニキビ発生の原因であるアクネ菌は、グリセリンを好む事も知られており、ニキビにお悩みの方は、グリセリンが多く配合されているコスメは避けるべきなんですよね。そんなことから、決して多くはないですが、グリセリンフリーを求める方がチラホラおられます。
ご自身の肌環境によっては、グリセリンが合わない人もおられるので、その点、気をつけてみてください。
IHADA 薬用クリアバーム 使用感と成分分析
出典:https://www.shiseido.co.jp/sw/c/products/
IHADA 薬用クリアバームの使用感
若干くすんで見える白色のバーム?というより、硬めのクリームに近い気がしますね。
薬用バームよりは柔らかめで、塗り伸ばしはしやすいかなと思います。
塗り終わった後は、ペタペタしすぎることはなく、しっとり潤っている感じです。やはり、バームを塗っている感じでなく、クリームを塗っているのに近い気がしますね。
薬用バーム同様、匂いはなく、敏感肌の方に配慮された仕様になっています。
IHADA 薬用クリアバームの成分分析
【有効成分】トラネキサム酸、グリチルリチン酸ジカリウム
【その他の成分】ワセリン、精製水、デカメチルシクロペンタシロキサン、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、1,3-ブチレングリコール、メチルポリシロキサン、架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体、2-エチルヘキサン酸セチル、パラフィン、PEG-9、ポリジメチルシロキシエチル、ジメチコン、濃グリセリン、トリイソステアリン酸グリセリル、架橋型メチルポリシロキサン、ポリエチレングリコール6000、ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト、塩化ナトリウム、高融点マイクロクリスタリンワックス、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、シリコーン樹脂、アラントイン、常水、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、L-グルタミン酸ナトリウム、DL-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液、フェノキシエタノール、酸化亜鉛
薬用バームと同様、こちらも部外品です。有効成分は、トラネキサム酸(美白成分)、グリチルリチン酸ジカリウム(抗炎症)となります。
ワセリンは、炭化水素油。
デカメチルシクロペンタシロキサンは、環状シリコーンと呼ばれるシリコーン成分。感触改良成分です。
テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリトットは、酸化安定性に優れたエステルオイル。リッチ感のオイルです。
1,3-ブチレングリコールは、BGのこと。多価アルコールで保湿成分です。
メチルポリシロキサンは、ジメチコンのこと。シリコーン成分、感触改良成分です。
その他、ワックス系増粘剤やオイル増粘剤などが配合され、バームになるよう工夫が施されています。
有効成分からも分かる通り、水溶性成分がちらほら見受けられますね。
そう、実は、100%オイル成分ではないのです。バームと聞くと、どうしてもオイル100%なイメージがつきまといますが、実はそうではないのです。
この薬用クリアバームに限っては、バームに似せたクリームなのです。クリームをバームっぽくしたって感じでしょうか。クリームにしたことによって、バームと異なり、肌なじみが良かったりしていますね。
個人的には、クリアバームの使用感の方が好きですね。個人的には、ですよ?(笑)
IHADA 薬用クリアバームのフリー項目
- エタノール
- パラベン
- 香料、着色料
IHADA 薬用クリアバームの評価
- アットコスメ:5.2/7.0 508件
- LIPS:4.2/5.0 63件
※上記評価は、2021年3月のものです。
- 夜塗って朝まで肌がもちもちしている
- ワセリンよりもベタつかず、なめらかに保湿してくれる
- 肌が吸い付くようにしっとりして、持続性も良好
- 純粋なワセリンとは異なり、皮膜感(シリコーン系?)があり、不快だった
結局違いは?どんな人にオススメ?
さて、ここまで読み進めていただいた読者様なら、もうお分かりなことではないでしょうか。
当然、「中身の違い」ですよね?
完全オイル系バーム処方(薬用バーム)に対して、乳化系バーム処方(薬用クリアバーム)です。
塗り伸ばしてしまうと、違いなんてほとんどわからないって方が多いかと思います。若干、クリアバームの方が、さっぱりしている印象がありますし、浸透している、馴染みがある感じがあります。
後は、見た目、最初手に取る際の感触、も異なるかと思います。まぁ、あくまで、並べて比較したらわかる程度で、別々に使用した場合は、そんなに違いがわからないかもですね。
見た目は、薬用クリアバームの方が、薬用バームに比べ、若干くすんで見える感じです。
また、手に取る際の感触ですが、薬用バームの方が、比較すると硬い感じとなります。
結局どっちが良いの?という意見もありそうですが、それは、ご自身の肌質、求めているものによりますよね。
肌荒れが気になっている、大半の化粧品が合わないって方は、薬用バームを
また、100%オイルバームが良いって方も、薬用バームですね。
それにプラスして、肌のくすみなども気になっているって方は、薬用クリアバームを
100%オイルに抵抗がある方は、薬用クリアバームって感じですね。
最後に
IHADAのバーム、2種について、解説してみました。 滑らかな使い心地、目的に合わせて選ぶことができるのは、やっぱり良いですね。もしかしたら、今後、シワ改善系の薬用バームとか出そうですね(笑)
バームの需要が徐々に伸びてきている印象です。全ては、DUO クレンジングバームから始まっているような気がしますが・・・。
敏感肌用コスメについては、他にも記事にさせてもらっています。化粧品選びの参考になれば幸いです。
また、個人的なランキングページも作成しています。よければ参考程度に。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。