あひるの化粧品と戯れる日記

化粧品開発者が化粧品やそれに関する知識、情報などを発信していくブログです。たまに無関係なことも書きます。

【騙されないでね】and and シャンプー&トリートメント 成分分析

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どうも、あひるです。
 
使用されている方も多いかもしれません。
なにせ、わりと売れていますからね。
メーカーの販売目標の1.5倍程度売れてるとか。
反感を買うかもしれませんが、きちんとした情報を提供していきたいと思います。
 
 
今回のポイント!
  • 髪に、肌に良い成分が配合されていない
  • デザイン(容器)をコンセプトの一つにしているが、しょぼすぎる・・・
  • 化粧品とは、中身とデザイン(容器)の相乗効果が重要
 
 

and andとは?

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花王が今年の5月に発売したヘアケアブランドが
and and(アンドアンド)
です。
シャンプーとトリートメントを自由に組み合わせて使う、新しいタイプのヘアケア商材です。
感性科学に基づいて開発された香りとデザイン。
3種のシャンプー
3種のトリートメント
がラインナップされています。
全9通りの組み合わせが楽しめる(セルフコーディネート)という、女性には嬉しいコンセプトではないでしょうか?
コンセプトは、かなり面白いですよね。
 
 
 

and and シャンプー 成分分析

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  • 気ままに(ティーハーモニーの香り)
  • 静かに(ハーバルグリーンの香り)
  • ゆったりと(エアリーピーチの香り)
上記3タイプです。
さっそく全成分を見てみましょう。
気ままに(ティーハーモニーの香り)のタイプです。
 
and and シャンプーの全成分

水、ラウレス硫酸アンモニウム、エタノール、ラウラミドプロピルベタイン、ラウレス-16、コハク酸、エーデルワイスエキス、ローズマリー葉エキス、リンゴ果実エキス、イソデシルグリセリルエーテル、ポリクオタニウム-10、ラウリルヒドロキシスルタイン、PPG-3カプリリルエーテル、ラウレス-3、水酸化K、BG、塩化Na、グリセリン、安息香酸Na、香料

ちなみに、全成分は3種類とも全て同じです。
香料は、香料としか表記されませんので、匂いのみ異なることになります。
ラウレス硫酸アンモニウムは、アニオン性活性剤。
硫酸系の活性剤は、洗浄力が強いことで知られています。
肌の弱い方は、気をつけておいた方が良い成分ですね。
界面活性剤については、「【化粧品の基礎知識】界面活性剤の種類、特徴と役割」という記事で書いていますので、読んでいただければ幸いです。
次にエタノールです。
3番目にエタノールですから、なかなかです・・・。
エタノールも刺激性のある成分ですから、お肌の弱い方は注意が必要です。
肌が弱くなくとも、3番目ですから、それなりに配合されていると推察しています。
ラウラミドプロピルベタインは、ベタイン系の活性剤。
洗浄力がマイルドで、優しい部類の活性剤です。
ラウレス-16は、ノニオン活性剤。
ラウレス-〇〇という成分は複数あります。
〇〇、数字が入りますが、小さいほど、その成分自体の大きさも小さく、皮膚浸透性に優れる結果となります。
活性剤で皮膚浸透性が強いと、当然刺激に繋がります。
あまり好ましい成分とは言い難いですね。
コハク酸は、pH調整剤。

ここまでが1%以上でしょうか。

どうでしょうか?
結構、刺激性のある成分がたくさん・・・。
いくら使用感や泡立ち、匂いが良くても、肌が痛む可能性のあるものは、使いたくないですよね?
 
 
 

and and トリートメント 成分分析

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  • はしゃぐ(ヴィヴィッドフルーツの香り)
  • 思いたつ(スパイシームスクの香り)
  • ときめく(スウィートジャスミンの香り)
こちらも3タイプです。 
and and トリートメントの全成分

水、ステアリルアルコール、DPG、ジメチコン、ステアロキシプロピルジメチルアミン、乳酸、ローヤルゼリーエキス、アルガニアスピノサ核油、ブドウ種子油、リンゴ酸、パルミチン酸イソプロピル、PPG-3カプリリルエーテル、ビスセテアリルアモジメチコン、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、ヒドロキシエチルセルロース、PEG-45M、ラノリン脂肪酸、エタノール、ベヘナミドプロピルジメチルアミン、ベンジルアルコール、香料

シャンプーと同じく、3種類とも全く同じ全成分・・・。
ステアリルアルコールは、高級アルコールです。
粘度調整剤ですね。
高級アルコールは、「【化粧品の基礎知識】高級アルコールの特徴と役割」という記事で書いております。
DPGは多価アルコールで、保湿剤です。
多価アルコールは、「【化粧品の基礎知識】多価アルコールの特徴と役割」という記事で書いています。
ジメチコンは、シリコーンで、感触改良剤。
シャンプーでは、シリコーンフリーを謳っていますが、トリートメントには、シリコーン配合。
こういう商品、実は多々あります。
シャンプーが、シリコーンフリーだからと言って、トリートメントもシリコーンフリーとは限らないんです。
皆さん、騙されないように!!(笑)
ステアロキシプロピルジメチルアミンは、カチオン活性剤。
トリートメントの主成分です。
これにより、髪がサラサラになったりします。
カチオン活性剤については、「【化粧品の基礎知識】カチオン界面活性剤 特徴と役割」という記事で書いています。 
乳酸は、pH調整剤です。上記のカチオン活性剤が3級カチオンなので、中和が必要なんですよね。
3級は、4級に比べ、コンディショニング能が弱くなる傾向です。
その代わり、皮膚への刺激性は、弱くなるといった側面があります。
3級が良いか、4級が良いかは、その人次第です。
ここまでが1%以上でしょうか。
至って普通の全成分です。
良い成分入ってるなーとはならないトリートメントです。
 
 
 

オススメしない理由

私がオススメしない理由、わかりますよね?
良い成分一切なしのヘアケア商品だからです。
ここまでなら、わざわざ記事にはしなかったかもしれません。
他にも理由があるんです。
容器がしょぼすぎるんです(^_^;)
購入したり、見たことがある人は、おわかりかもしれません。
普段はあまり容器にこだわりを見せない私ですが・・・。
and andは、デザインを楽しむことを商品コンセプトの一つとしています。
それなのに、容器のデザイン、プラスチックのラベル巻いてるだけじゃん・・・。
そう、市販されてるペットボトル飲料と一緒なんです。
しょぼすぎる・・・。
どうせやるなら、まして、コンセプトの一つなら、もう少しこだわって、塗装するとかしてほしかったです。
まぁ、商品単価を考えると無理かもですが・・・。
 
化粧品って、中身+容器(デザイン)だと思っています。
中身は良くない、容器(デザイン)もしょぼい。
それでいて、価格が意外と高い。
あまりオススメできないですよね。
にしても、なんで売れてるんだろうか・・・?
本当に疑問です。
 
 
 

最後に

and andは良くないんだなーというのが、少し理解してもらえたでしょうか。
もちろん、匂いが気に入ってる!
って方は、購入を続けても良いと思います。
ただ、
  • ダメージ補修
  • ぱさつく髪の改善
などなど、
髪の悩みを解決してくれるような成分は、ほぼ皆無。
悩みは解決しないんじゃないかなーと思っています。
それよりも、違うヘアケアを試した方がまだ良いかも。
ザ パブリック オーガニックは結構良かったですし。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
化粧品選びの一助になれば、幸いです。
 
 
 
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