あひるの化粧品と戯れる日記

化粧品開発者が化粧品やそれに関する知識、情報などを発信していくブログです。たまに無関係なことも書きます。

【リポソームの先駆者】モイスチュアリポソーム(コスメデコルテ) 使用感と成分分析

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どうも、あひるです。

先日、アクセーヌの化粧水「【夏にオススメ!】アクセーヌ モイストバランスローション」、ジェル「【アクセーヌ】モイストバランスジェル 使用感と成分分析」について書きました。

その中で、ナノカプセルについて、少し触れましたので、もう少し掘り下げてみようと思います。

コスメデコルテ モイスチュアリポソーム、この商品は、ナノカプセルを取り入れた、最初の商品かと思います。

そこに触れつつ、ナノカプセルを掘り下げていこうと思います。

またついに、モイスチュアリポソームがリニューアルされました。リニューアルされた商品についても書いていますので、御覧ください。

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コスメデコルテ モイスチュアリポソーム 使用感と成分分析

知らない人はいないですよね。

有名中の有名です。

コーセーから出されている商品で、今年で発売27周年です。

すごいですよね。

さらに、コスメデコルテの中で、一番売れいている商品。

これだけ長く販売され続けて、なおかつ、売れ続けている商品は、かなり稀です。

商品の入れ替わりが早い化粧品業界。

そんな中に身を置きながら、25年以上同じ中身、外観のまま。

さらに、今となっては、薬事の観点から、「リポソーム」とは、商品名にすることはできません。

すごいを通り越してます。

化粧品開発者として、そんな商品を作ってみたいものです。

 

コスメデコルテ モイスチュアリポソームの使用感
コスメデコルテ モイスチュアリポソーム

性状は、乳液状の美容液です。

使用感は、さらっとしていて、ベタつく感じは全くありません。

かと言って、保湿力が全くないわけでもなく、しっかりと潤ってくれます。

匂いは香料で若干賦香されています。ごくわずかにする程度です。気にする必要は全くないかと。

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コスメデコルテ モイスチュアリポソームの成分分析
モイスチュアリポソームの全成分

水、BG、グリセリン、水添レシチン、PCA-Na、アセチルグルタミン、オオウメガサソウ葉エキス、スギナエキス、トコフェロール、ヒアルロン酸Na、ポップエキス、マツエキス、ヨーロッパシラカバ樹皮エキス、レモンエキス、ローズマリーエキス、オキシベンゾン-5、カルボマー、キサンタンガム、コレステロール、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、水酸化Na、フェノキシエタノール、メチルパラベン、香料

BGグリセリンは、多価アルコールで保湿剤。両成分とも、低刺激な成分で、敏感肌用コスメに多用されている成分でもあります。

水添レシチンは、界面活性剤です。刺激性の低い、両性界面活性剤ですね。

PCA-Naは、天然保湿因子(NMF)と呼ばれる保湿剤です。天然保湿因子が不足すると、肌の乾燥が進みますから、化粧品で補うことは良いことです。

ここまでが、1%を超える成分かと思います。

オキシベンゾン-5、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルは、紫外線吸収剤です。

スキンケアに吸収剤を配合しているのは、別の意味があります。製品の退色、変色防止目的です。商品の品質保持が目的なのです。ですから、配合されている量は微量であり、紫外線からお肌を守る役目などはありません。

吸収剤が配合されてあるからといって、日焼け予防にも効果があるだー!

などと思わないようにしてくださいね。

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コスメデコルテ モイスチュアリポソームのフリー項目
  • エタノール
  • 鉱物油
  • シリコーン

 

コスメデコルテ モイスチュアリポソームの評価
  • アットコスメ:5.3/7.0 11,289件
  • LIPS:4.8/5.0 485件

※ 上記評価は、2020年5月のものです。

良い評価
  • 浸透感がよく、しっかりモチッとなる
  • 浮気して他の商品を試すが、やはりモイスチュアリポソームに戻ってしまう
  • お肌の外だけでなく、内側からふっくらする感じがして、とても良い
  • 毛穴が目立たなくなったし、ファンでのノリも良くなった
悪い評価
  • 私の肌には合わず、若干荒れた

評価件数が1万件を超えてるのは、初めてですね。すごい。それだけ長く販売されている商品なんですよね。

それでいて、評価も良いですしね。ただやはり、合わない人はいますので、そこは仕方のないところです。どんな良い商品でも合う合わないは必ずあります。人のお肌は千差万別ですからね。

◆ 個人的な評価 ◆ ★ コスメデコルテ モイスチュアリポソーム ★
☆ 総合評価:S ☆
● 伸ばしやすさ:S+
● 保湿力:S-
● 肌なじみ:S+
● コスパ:B-
● 匂い:S-
● 肌への優しさ:S
● 口コミ:S-
● オリジナリティー:S+
※S+が一番良く、C-が一番悪い評価となります。

 

 

 

ナノカプセルの基礎

ナノカプセルとは、小さいカプセルのこと。

以前、「【アクセーヌ】モイストバランスローション 使用感と成分分析」という記事で、そう説明しました。

アクセーヌでは、ナノカプセルを構成する成分は、ポリソルベート60でした。モイスチュアリポソームは、そうではありません。

水添レシチンと、コレステロールが、ナノカプセルを構成する成分です。

水添レシチンからできた、ナノカプセルを「リポソーム」と呼びます。

少しややこしいですが、

水添レシチンには、フォスファチジルコリンという、リン脂質が含まれており、これが、ナノカプセル、リポソームを形成する成分となるのです。

リン脂質は英語で、phospholipidです。

ソーム(some)とは、〜体という意味です。

つまり、脂質体ってことで、リポソームと名付けられています。

 

このリポソーム、肌なじみがとても良いのです。

リン脂質は、お肌に存在する成分、コレステロールもお肌に存在する成分であり、肌との親和性(仲良し具合)が非常に良いのです。

リポソームの模式図がこちら。

リポソームの模式図

本当は、球状です。

その球を切断、断面図にしたかたちです。

リン脂質がいくつも、くっつきあって、リポソームをかたち作っています。

リン脂質(界面活性剤)は、親水基、親油基を持っています。

親水基は親水基同士、親油基は親油基同士、仲良く並んでいるのが、模式図からわかるかと思います。

親水基が集まっているところ(オレンジ&白のところ)には、水溶性成分を、

親水基が集まっているところ(緑色のところ)には、油溶性成分を、

配合することができます。

つまり、リポソームに訴求成分を配合することで、浸透しにくい訴求成分を浸透しやすくさせているのです。

 

コスメデコルテ モイスチュアリポソームの浸透性の高さ、肌なじみの良さは、リポソームによるものです。

と言うか、この商品の中身全てが、リポソームなのです。

おそらく他社や他製品にはないものだと思います。

 

 

 

 

どんな人にオススメなのか?

何度も言うように、肌なじみの良い商品です。

肌との親和性が高く、刺激となるような成分もありません。

オススメポイント!
  • どんな人が使用しても問題なし(敏感、脂性など)
  • 導入美容液をお探しの方
  • 他に類を見ない商品
  • 唯一の欠点としては、高価なこと

ここ数年、話題となっている導入美容液。

肌なじみが良いので、導入美容液としても、十分に使用できます。

導入美容液と謳っている商品よりも、モイスチュアリポソームの方がよっぽど良いと思います。

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最後に

コスメデコルテ モイスチュアリポソームについて、解説してみました。

シンプルな成分、シンプルな使用感ですが、本当に良い商品です。

お肌にある成分で化粧品を構成していますから、お肌に対して良いのは当然。

それが、長い間売れ続けている理由ではないでしょうか。

まだ試したことのない人は、一度試されてはいかがでしょうか。

 

他にも、導入美容液について、書いています。化粧品選びの参考になれば、幸いです。

 導入液関連商品

 

また、個人的なランキングページも作成しています。良ければ参考程度に御覧ください。

個人的ランキングページ

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

 

 

 

 

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