あひるの化粧品と戯れる日記

化粧品開発者が化粧品やそれに関する知識、情報などを発信していくブログです。たまに無関係なことも書きます。

【コロナウイルス対策】アルコール濃度と殺菌作用 手作り消毒アルコール

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どうも、あひるです。

世界的流行が収まらない、コロナウイルス。

マスクの品薄に続き、デマによるトイレットペーパーやティッシュなど、散々。

除菌系の商品なども軒並み品薄状態です。

今回は、そんな除菌に関するお話をしてみようかと思います。

中には、変な除菌系商品がありますので、騙されないようにしてくださいね。

 

 

 

 

今回のポイント!
  • アルコールは、濃度によって殺菌効果が異なる
  • アルコールと多価アルコールは別物
  • アルコールはコロナにも有効!

 

 

アルコールとは?

一般的に、アルコールとは、エタノールを指すかと思います。

化粧品における、アルコールフリーなんてのは、まさに「エタノールフリー」を指します。

除菌系製品にもいても、消毒用アルコールと言えば、エタノールが主流となります。イソプロパノールの場合もあるのですが。

エタノールとは、アルコールの仲間ですが、グリセリンやBGなどと言った、多価アルコールとは、別物というのは、何度か説明させてもらったことかと思います。多価アルコールについては、「【化粧品の基礎知識】多価アルコールの特徴と役割」という記事で書いています。

また、多価アルコールは、菌の増殖抑制にも関与します。抗菌性に関しては、「【化粧品の基礎知識】多価アルコールと抗菌作用」という記事で書いています。

化粧品では嫌われているエタノールですが、菌やウイルスに対しては、素晴らしく効果を発揮してくれる成分でもあります。菌やウイルスに効果を発揮する反面、肌に対して刺激の懸念があるのですが・・・。

 

 

 

エタノールの殺菌作用

アルコールと殺菌作用

エタノールは、濃度によって殺菌作用を表します。何も1%やそこらで、殺菌作用は現れません。せいぜい感触改良程度の違いしか出ないです。

エタノールは、製品を100%とした場合、40%辺りから、殺菌作用が出始めて、70%付近で最大の殺菌作用がでます。

もちろん、40%以下で全く効果がないわけではありませんが、即効性がなくなります。即効性は意外と大事ですからね。濃度の低いアルコール商品などは、即効性が乏しい可能性がありますので、できれば、高濃度(60%以上)でアルコールが配合されているものを選んでください。

高濃度エタノールのメリットとしては、

  • 殺菌作用が速い
  • 即効性があるので、耐性菌ができない
  • 揮発するので、皮膚残留性がほぼない
  • 薬剤系よりも、毒性が比較的少ない

などが挙げられます。

デメリットとしては、

  • 芽胞菌には無力
  • アルコール濃度を下げられると、殺菌作用が激減
  • 揮発するので、持続性はない
  • 燃える(笑)

があります。

芽胞菌とは、自身(菌)が生息する環境が、極端に悪い場合、芽胞という殻を形成し、劣悪な環境下から、自身(菌)を守る菌のことです。芽胞菌は熱にも強く、ものすごくややこしい菌でもあります。

あと、高濃度アルコールは当然、燃えます。実験したことがあるのですが、マジで燃えます。絶対に火元には近づけないように!!

 

 

 

 

アルコールの殺菌メカニズム

菌もウイルスも外側は、タンパク質です。アルコールはタンパク質を変性させる働きがありますので、それにより、菌もウイルスもやられてしまうのです。

至極簡単なメカニズムですね。

ちなみに、殺菌、除菌、滅菌、意味が異なります。

殺菌とは、菌を殺すこと、少しでも減れば「殺菌」となります。消毒と同じ意味です。

除菌とは、菌を取り除くこと。殺すわけではなく、その場から取り除くことを意味します。

抗菌は、菌の増殖を防ぐこと。殺すわけではないのです。

滅菌は、菌を完全に殺すことです。

ややこしいですね。

殺菌や消毒と言った記載のある商品を選ぶようにしたいところですが、薬機法との関連で、アルコールを高濃度配合していても、殺菌や消毒を謳えない商品があります。ですので、必ずしも、殺菌や消毒を選択する必要はないかなと思います。

大事なのは、アルコール濃度がどれくらいか?です。

 

 

 

コロナウイルスの対策になるのか?

コロナと言えど、ウイルスの一種です。ウイルスの外側は、タンパク質ですので、当然アルコール商品は効果があるとされていますし、実際あるでしょう。

別にコロナウイルスだけでなく、インフルエンザにも、もちろん効果アリです。今は、コロナが話題ですっかり鳴りを潜めていますが・・・。

 

 

 

クレベリン(大幸薬品)は、コロナに効果があるの?

ドラッグストアに行けば、かなり品薄状態かと思います。ネットでもそうだと思います。

ウイルスを99.9%除去!と標榜していますが、一体どの程度、効果があるのでしょうか。

正直、私は一定の効果があるものと思っていたのですが、実はそうでもないらしいんですよね。

これら、「空間除菌」などを謳った商品は、二酸化塩素分子という成分を放出し、除菌に関与するものです。ですが、二酸化塩素分子は、日本では、消毒薬としては未認可だそうで・・・。

未認可=効果がない

ではありません。実際試験をしてみると、一定の効果はあるようです。しかしながら、人が盛んに移動するような場所で、空間除菌ができるかと言えば、それは「ノー」と言うしかないですね。

実際に実験された論文もあります。この論文では、あまり意味はないとされています。

また、国民生活センターからも、注意喚起がされていました。

一方で、効果があるとする論文も。

空間除菌なるものを買って、精神的に気が楽になるなら、買うのもありですが、すごく効果が期待できるわけではありません。クレベリン置いてても、コロナやインフルにかかる人はかかりますからね。

私はと言うと、会社ではクレベリン置いてますね。ペン型も買いました(笑)出張多いので・・・。今となっては、必要なのかどうか疑問ですが、精神的な安心が、頭にこびりついているので、現在も使用中です(笑)

購入するかしないかは、皆様次第ですね。

 

 

 

消毒アルコールの作り方

消毒用アルコールって簡単に作れます。ご存知でしたか?アルコール、エタノールって、結構簡単に手に入るんですよ。今の状況だと、厳しいかもです・・・。ですが、消毒用アルコールよりは、手に入りやすいかと思います。

用意するのは、

  • 無水エタノール

だけです。

あとは、100均に売られている、スプレーボトルですかね。

例えば、70%消毒アルコールを100ml作りたければ、

無水エタノールを70ml

水を30ml

用意し、混ぜるだけ。後は容器に入れればOKです。

簡単でしょ?

どうしても、消毒用アルコールが手に入らない場合は、作ってみてはどうでしょうか?

作る際は、火元に近づけないように!!あと、換気もしっかり行ってくださいね。

あと、面倒だからと言って、無水エタノールの原液を使用するのは、やめましょう!肌が弱い人は、手が荒れます。また、殺菌作用も80%超えると、逆に弱くなることが知られていますので、無意味です。お気をつけを!

 

 

最後に

新型コロナウイルスによる、コロナショック。どこまで続くかわかりませんが、節度ある行動を心がけたいものです。

アルコール商品だけに頼るのではなく、マスク、手洗い、うがいも効果があるとされていますから、その辺りも忘れずに、きちんとしましょう!

ちなみに、化粧品にウイルスは繁殖しませんので、誤解なさらぬように。菌とウイルスの違いに関しては、「【食品から学ぼう!】微生物の恐ろしさと化粧品」という記事で書いています。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

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