どうも、あひるです。
最近忙しくて、記事がなかなか書けていない状況が続きますね。毎年のことですが、年末年始はなんだかんだ忙しい・・・。
さて、今回はアベンヌから出されているジェルについて、お話していこうかと思います。
- フランスのアベンヌ温泉水を用いた敏感肌用スキンケア
- 成分は非常にシンプル
- これ一つでOKのオールインワンタイプ
アベンヌとは?
アベンヌってご存知でしょうか。割と有名な方とは思いますが、知らない人は、意外といるのかも知れません。
アベンヌは、敏感肌をはじめ、すべての肌タイプに使用できるスキンケアシリーズだそうです。
アベンヌの名前の由来は、温泉水の名前です。アベンヌ温泉というのが、フランスにあるらしいです。そこの温泉水を用いたスキンケアラインってことになります。
温泉水と聞くと、敏感肌の方に不向きだなーと思っておりました。理由はアルカリ性だからです。基本的に人のお肌のpHは、弱酸性です。アルカリ性の温泉は、角質除去などに一定の効果が認められますが、お肌が弱い方向けには不向き、刺激に繋がるよなーと思っていたからです。
ところが、アベンヌ温泉水は、アルカリ性ではなく、中性何だそうで。刺激の観点は気にしなくて良さそうです。
また、文献を見てみると、敏感肌やアトピー性皮膚炎の方に、アベンヌ温泉水を用いて、入浴などを行ってもらうと、一定程度改善が見られるらしいです。ただし、ステロイド剤を中止もしくは、使用量を徐々に減らして試験をしていますので、一概にアベンヌ温泉水だけの影響とは、言えない感じです。ステロイド剤を中止しただけのグループの結果は記載されていませんので、そこが何とも言えない部分ですね。
この文献を見て、私もステロイド剤の使用を止めて、アベンヌ温泉水だけにしよう!などとは、間違っても思わないようにお願いしますね。
アベンヌ ミルキージェルEX 使用感と成分分析
出典:https://www.avene.co.jp/products/osc/milkygel_ex/
アベンヌ ミルキージェルEXの使用感
白色のクリーム状ジェルです。見た目ほど、濃厚な感触はなく、ジェル感のほうが、強めですね。粘度も高くないので、塗り拡げるのはかなり容易です。
塗り終わればしっとりうるおいますが、ベタつきが持続するなどはありませんね。
香りは石鹸などによく使用されているようなフローラル系の香りです。あんまり嫌いな人はいないような気がします。
アベンヌ ミルキージェルEXの成分分析
温泉水、グリセリン、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、ステアロイルオキシステアリン酸イソセチル、トリエチルヘキサノイン、ミリスチン酸ポリグリセリル-10、1,2-ヘキサンジオール、アスコルビルグルコシド、ベタイン、ペポカボチャ種子油、アボカド油、フィトステロールズ、ポリソルベート60、ヒアルロン酸Na、スクワラン、トコフェリルグルコシド、ベヘニルアルコール、カプリリルグリコール、カラメル、クエン酸、水酸化K、プロパンジオール、クエン酸Na、イソステアリン酸ソルビタン、水、キサンタンガム、香料
温泉水はもちろん、アベンヌの温泉水です。
グリセリンは、お肌にも存在する成分で、多価アルコールで保湿剤です。敏感肌用コスメでは、よく主成分の一つで用いられていますね。
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルは、エステルオイル。油っぽさはあまりないサラッとした感触のオイルです。
(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーは、親水性の増粘剤、ゲル化剤です。似たもので有名なのは、カルボマーでしょうか。おそらくですが、カルボマーでは、アベンヌ温泉水をゲル化できなかったのかも知れません。なので、別の増粘剤を用いているのかも。温泉水は、水、精製水と比べ、イオンなどが含まれており、カルボマーでは増粘できない、大変しにくいんです。そこで、耐イオン性のあるポリマーを用いているのでは?と推察していますが、本当かどうかは不明ですね。
ここまでが1%を超える成分かなと思います。もしかしたら、一個前のエステルオイルまでかもです。
非常にシンプルな主成分です。防腐剤(パラベン、フェノキシエタノール)が含まれておりませんが、多価アルコール(1,2-ヘキサンジオール、カプリリルグリコール)で、菌に対する抵抗性を上げているものだと思われます。
また、敏感肌用コスメには珍しく、香りが賦香されています。精油ではなく香料で賦香されている点は良いものと思います。精油は不純物も多く含みますからね。
アベンヌ ミルキージェルEXのフリー項目
- エタノール
- シリコーン
- 鉱物油
- 防腐剤(パラベン、フェノキシエタノール)
- 着色料
アベンヌ ミルキージェルEXの評価
- アットコスメ:5.3/7.0 287件
- LIPS:4.6/5.0 164件
※上記評価は、2021年12月のものです。
- 非常になめらかで浸透を感じます。化粧水兼乳液みたいな感じ
- 洗顔後、これ一つで完結するので、忙しい朝には大変重宝
- 肌が弱いときには、手放せないアイテム
- 香りが結構強めで、ずっと香っているのがやや不快
アベンヌ ミルキージェル エンリッチ 使用感と成分分析
出典:https://www.avene.co.jp/products/osc/milkygel_enrich/
アベンヌ ミルキージェル エンリッチの使用感
ちょっと黄色味のあるクリームです。クリームと言うよりは、乳液に近いですね。かなり粘度が低めのタイプです。チューブとか、ポンプで出すことができるような気がします。なんでジャータイプなのでしょうか・・・?コストもかかるだろうに。まぁ、チューブだとちゃっちい、安っぽいイメージがつくからでしょうか。こういったことは、作り手にしかわからないことですね。
塗り終わると、ミルキージェル EXよりは、ちょっとペッタリしますね。でもずっとペッタリしているわけでなく、意外とすぐ馴染む感じではあるんですよね。乾燥肌の方だと、これではやや物足りない気がしますので、何かプラスして塗るかしないと、翌朝がやや不安ですね。
香りは、ミルキージェル EXと同じかと思います。
アベンヌ ミルキージェル エンリッチの成分分析
温泉水、グリセリン、BG、テトラ(カプリル/カプリン酸)ペンタエリスリチル、スクワラン、ミリスチン酸ポリグリセリル-10、1,2-ヘキサンジオール、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、アスコフィルムノドスムエキス、ベタイン、ヤシ油、アボカド油、ヒアルロン酸Na、トコフェロール、トコフェリルグルコシド、水、ビスPEG-18メチルエーテルジメチルシラン、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、カラメル、ジメチコン、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、メチルグルセス-20、ジポリヒドロキシステアリン酸PEG-30、フェノキシエタノール、ポリソルベート60、水酸化K、イソステアリン酸ソルビタン、トリデセス-6、キサンタンガム、BHT、黄5、香料
こちらの温泉水もアベンヌの温泉水です。
グリセリン、BGは、多価アルコールで保湿成分。
テトラ(カプリル/カプリン酸)ペンタエリスリチルは、エステルオイル。とろっと、ペタッとしたテクスチャーを持っています。
スクワランは、炭化水素油です。疑似皮脂とも呼ばれ、肌なじみに適した成分です。
ここまでが1%を超える成分かと思います。
エンリッチでは、防腐剤、着色料(黃5)などが配合されていますね。黃5は色をつける目的ではなく、中身の安定性を向上させる目的で配合されているものと思います。エンリッチは、ミルキージェル EXよりもだいぶ先に発売された商品ですから。その辺りの統一性はないものと思います。エンリッチがリニューアルされればお話は別ですけどね。
アベンヌ ミルキージェル エンリッチのフリー項目
- エタノール
- 鉱物油
- パラベン
アベンヌ ミルキージェル エンリッチの評価
- アットコスメ:4.3/7.0 580件
- LIPS:4.2/5.0 110件
※上記評価は、2021年12月のものです。
- 肌が荒れていても、刺激なく使用できる
- 優しい香りで肌に優しく馴染みます。翌朝もうるおいが続きます
- とても良く伸び、ベタつかないさっぱり系クリーム
- 時間が経つと乾燥してくる気がするので、これ一つでは心許ない
どんな人にオススメ?
- 敏感肌用コスメをお探しの方
- 乾燥しがちなお肌に持続したうるおいを与えるコスメをお探しの方
- 敏感肌+エイジングケアの化粧品をお探しの方
ミルキージェル EXも、ミルキージェル エンリッチも温泉水を高配合した敏感肌用コスメです。
エンリッチは、エイジングケアコスメの側面がありますので、敏感肌であり、エイジングケアを行いたい方は、エンリッチを選ぶのが良いかと思います。
最後に
アベンヌ ミルキージェルEX、ミルキージェル エンリッチについて、解説してみました。温泉水が、敏感肌に一定程度の効果があるのは初めて知ったので、温泉もなかなか。ただし、アベンヌの温泉水が良いのであって、他の温泉が良いかどうかは別問題です。そこはお間違いなきように。温泉に入りまくれば、敏感肌が治る!なんて思わないようにしてくださいね。
他にも敏感肌向けの化粧品について、記事にしています。化粧品選びの参考になれば幸いです。
また、個人的なランキングページも作成しています。良ければ参考程度にどうぞ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。