あひるの化粧品と戯れる日記

化粧品開発者が化粧品やそれに関する知識、情報などを発信していくブログです。たまに無関係なことも書きます。

【FAS】ザ ブラック クリーム 使用感と成分分析

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どうも、あひるです。

お久しぶりの投稿になります。色々忙しく、体調を崩したりと大変でした・・・。

さて今回は、前回書かせてもらったFASの別アイテムについて、書いていこうと思います。

 

 

 

FAS ザ ブラッククリームのポイント!
  • 水の代わりに、FASオリジナル発酵液を用いたクリーム
  • ナイアシンアミド配合で、エイジングケアにオススメ

 

 

FASとは?

FAS、ファスと呼びますが、ちょこちょこその名前を聞く機会が増えたような気がします。水の代わりに発酵水を用いていますから、多少なりとも、話題にはなりますよね。発酵水はお高いので、気軽に水の代わりに使えないんですよね。少量だけ、発酵水を配合するのならできるんですけどね。

FASは、Fermentation and Scienceの略称です。発酵と科学です。

発酵水は、京丹後の黒米を、酵母菌で発酵させたもので、FASオリジナル、独自成分だそうです。どこかのメーカーさんと提携して、オリジナルで作ってもらっているのでしょうね。オリジナルで成分を作るのって、割と大変だったりするので、資金面、継続的に製造できるか、黒米を継続的に入手できるかどうかって、割と難しい面だったりします。作られている方が少なかったり、作られている方がご高齢でやめてしまったり、その成分の元となるものが入手不可になることってそんなに珍しいことではないです。私も経験あるので、大変さがわかります。

その大変さをクリアをして、商品化されているので、そこはやはり素直にすごいなと思っています。

ちなみに、FASの発売元、株式会社シロクは、N organicの販売も手掛けています。上手くヒット商品を手掛けられているのは、素晴らしいことですよね。

 

 

 

FAS ザ ブラック クリーム 使用感と成分分析

FAS ザ ブラック クリーム

出典:https://fas-jp.com/products/TorxPhyaxY1G4EMl

 

FAS ザ ブラック クリームの使用感

きれいな白色状のクリームです。塗り伸ばすのに容易な硬さを持っており、肌に塗り伸ばすと、しっとりし過ぎることも、保湿感が物足りないっていう感じでもなく、丁度良い塩梅な感触かなと思います。どちらかと言えば、ややしっとり目でしょうか。程良い保湿感があり、冬場でも問題なさそうです。夏場ですと、ちょっとしっとり感が邪魔かもしれません。その際は、塗る量を減らすなどの工夫をすれば、問題ないとでしょう。

香りは、柑橘と木の香りを混ぜた香りを感じます。実際には、柚子と檜の香りを混ぜ合わせた香りだそうです。特にきつい匂いではありませんし、個人的には、特に何も、可もなく不可もなくといった感じです。塗ってしばらくすれば、ほぼ匂いはないので、本当気にならない程度です。ですが、人によって、匂いの感じ方は色々ですので、テスターやサンプルなどで、お試しするのも一つの手かと思います。

FAS ザブラッククリーム 使用感
FAS ザブラッククリーム 塗り伸ばし

 

FAS ザ ブラック クリームの成分分析
ブラッククリームの全成分

有効成分:ナイアシンアミド

その他成分:酵母エキス(1)、加水分解黒豆エキス、コメヌカスフィンゴ糖脂質、水素添加大豆リン脂質、水素添加大豆リゾリン脂質、メドウフォーム油、シア脂、精製水、ジリノール酸ジ(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、グルコシルヘスペリジン、濃グリセリン、カルボキシビニルポリマー、メチルポリシロキサン、α−オレフィンオリゴマー、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、モノステアリン酸ポリグリセリル、自己乳化型モノステアリン酸グリセリル、L−アルギニン、1,2-ペンタンジオール、1,3-プロパンジオール、グリセリンモノ2−エチルヘキシルエーテル、ステアリルアルコール、ステアリン酸、1,3-ブチレングリコール、フェノキシエタノール、水酸化カリウム、香料

有効成分と明記されていますので、医薬部外品です。有効成分は、ナイアシンアミド。効能としては、シワ改善の有効成分。シワ改善成分で一番認知度の高い成分かもしれません。それほどまでに、大多数の化粧品、部外品に配合されています。

その他の成分は、多いもの順にする必要はありません。化粧品とはちょっとルールが異なるんですよね。もちろん、多いもの順にしているメーカーさんもありますが、そこは自由となっています。

クリームの主成分としては、

濃グリセリン:多価アルコールで保湿成分。肌にも存在し、肌との親和性が高い成分です。

α-オレフィンオリゴマー:炭化水素油で、スクワランと似た使用感を持っています。それでいて、スクワランよりも安価ですので、使われることは多いですね。

トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル:エステルオイルの一種。軽い感触を持っています。

ペンタンジオール、ブチレングリコール、プロパンジオールは、多価アルコールで保湿成分。制菌の役割もあり、化粧品を菌から守る役割も担います。

カルボキシビニルポリマー:化粧品だとカルボマーと記載されています。中和すると増粘して、ジェル化する面白い成分。ここでは、中和剤として、アルギニンが水酸化カリウムが使用されています。

モノステアリン酸ポリグリセリル、自己乳化型モノステアリン酸グリセリルは、乳化剤。界面活性剤です。クリーム作る上で、欠かせないものですね。これがないとクリームが作れないので、必須成分です。

使用感のところで書きましたが、どちらかと言えばしっとり目、このしっとり感を出しているのは、ジリノール酸ジ(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)によるところが大きいと思います。エステルオイルの一種で、ねっとりとした感触があり、しっとり感、保湿感を演出してくれる成分です。

そして忘れてはならないのは、酵母エキス(1)。こう書かれると、何がなんやらって感じですが、化粧品の名称ですと、サッカロミセス/コメ発酵液となります。これが水の代わりに配合されているFAS独自の黒米発酵液のことです。黒米を酵母菌で発酵させたお水のことで、発酵によって、アミノ酸などの成分を豊富に含み、肌にとって良い成分、肌なじみの良い成分となっています。

ちなみに、発酵させるとアルコール(エタノール)が含まれるのでは?とお思いの方がおられるかもしれませんが、発酵に用いた酵母菌は、エタノールを作り出さない菌種のようなので、そこは気にされなくても良いかと思います。

 合わせて読みたい

www.ahiru-nonnbiri-blog.work

 

FAS ザ ブラック クリームのフリー項目
  • エタノール
  • 鉱物油
  • パラベン
  • 着色料

 

FAS ザ ブラック クリームの評価
  • アットコスメ:5.2/7.0 105件
  • LIPS:4.08/5.0 54件

※上記評価は、2024年2月のものです。

良い口コミ
  • サラッとしていて、ベタつかないので、保湿されているか不安だったが、乾燥はなかった
  • しっとり系が好みだが、使い心地は良かった
  • 香りがとても良く、翌日のお肌のもっちり感が違う

 

悪い口コミ
  • 香りが苦手

 

香りは難しいですね。好きという方もいれば、嫌いという方もおり、千差万別、十人十色です。私自身香りを付けたりしますが、良いと思っても、お客様ではウケが良くなかったりは普通にあるので。香りに関しては、事前にサンプルなどでご確認いただくのが一番確実かと思います。

 

◆ 個人的な評価 ◆ ★ FAS ザ ブラック クリーム ★
☆ 総合評価:S- ☆
● 伸ばしやすさ:S-
● 保湿力:S-
● 肌なじみ:S-
● コスパ:B+
● 匂い:A+
● 肌への優しさ:A+
● 口コミ:S-
● オリジナリティ:S+
※S+が一番良く、C-が一番悪い評価となります。

 

 

 

どんな人にオススメ?

  • 発酵水をふんだんに使用したコスメをお探しの方
  • シワ改善に役立つナイアシンアミドを配合した化粧品をお探しの方

 

 

 

最後に

FAS ザ ブラッククリームについて、色々と書かせていただきました。化粧水でも書きましたが、水の代わりに、黒米の発酵液を用いているのが、一番のポイントであり、他のメーカー、ブランドの化粧品とは、ちょっと違うところでしょうか。お水より、発酵液の方が、お肌には基本良いですからね。肌なじみなども異なりますし。

 

他にもクリームに関して、色々と記事にしています。化粧品選びの参考になれば幸いです。

 

また、個人的にランキングページも作成しています。こちらも参考程度に。

個人的ランキングページ

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

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