あひるの化粧品と戯れる日記

化粧品開発者が化粧品やそれに関する知識、情報などを発信していくブログです。たまに無関係なことも書きます。

【注意が必要?】ヘアオイルで髪に引火?ヘアオイルの主成分を調べてみた

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どうも、化粧品開発者のあひるです。

先日、ヤフーの記事に、こんな記事がありました。なぜか、今は、閲覧できなくなっているのですが・・・。代わりに女性自身から記事を拝借。

ヘアオイルついた髪に引火…27歳女性の誕生日を襲った悲劇 | 女性自身

 

そこで、開発者視点から、色々と調べて見ました。

 

 

 

 

今回のポイント!
  • ヘアオイルの主成分は、引火する可能性がある
  • 毛髪は燃え上がると言うよりは、炭化する
  • ヘアオイルを使用する際は、火気厳禁が良いかと

 

 

ヘアオイルの主成分とは?その引火点

ヘアオイルの主成分、言わずもがな、オイル成分です。では、どういった種類のオイルが配合されているか、ご存知でしょうか。

炭化水素油?

シリコーン油?

それとも、植物オイルでしょうか。

当然ですが、それぞれ構造が異なるので、使用感が違ってきます。

構造が違うからこそ、引火点も違います。

引火点とは、その成分が空気と混ざり、可燃性の混合物を作ることができる最低温度のことです。この引火点の状態で、火元があれば、発火する、火がつく温度のことを言います。

ちなみに、タバコの火の温度は、1000℃くらいです。

 

シクロペンタシロキサン

種類:シリコーン油

引火点:76℃

つまり、シクロペンタシロキサンがこってり塗られた毛髪に、タバコの火を近づければ、発火するということになりますね。

 

ジメチコン

種類:シリコーン油

引火点:100〜200℃

ジメチコンは、同じ表示名称でありながら、様々な使用感を持ち合わせている成分です。その構造は多岐に渡り、引火点も様々。

引火点は様々ですが、ヘアオイルで使用されるジメチコンの引火点はだいたいそのくらいです。

となると、火元を近づければ、火が点くよねってことです。

 

水添ポリイソブテン

種類:炭化水素油

引火点:なし

燃えないです。重みのあるねっとりした使用感。物によっては、軽い感触のものもあります。

 

スクワラン

種類:炭化水素油

引火点:217℃

疑似皮脂成分であり、肌馴染みやよし。毛髪への馴染みもよく、使用頻度も多いかと。

これも、タバコや火元で引火する可能性はありますね。

 

アルガニアオイル(アルガニアスピノサ核油)

種類:植物オイル

引火点:306℃

アルガンオイルですね。よく見かける成分です。引火点からもわかるように、燃え移りますね。

 

ツバキ油(ツバキ種子油)

種類:植物オイル

引火点:300℃

ツバキも、ヘアケア系によく使用される成分ですね。当然、燃えます(笑)

 

コメヌカ油

種類:植物オイル

引火点:320℃

ちなみに、発火点は、約400℃。発火点は、自ら燃える温度です。どの道、タバコや火元で確実に燃えます。

 

植物オイルなどは、基本燃えますよね。燃料として使用されることもありますし。

サラダ油なんかですと、天ぷらを揚げる油として使用されており、あの天ぷら油を加熱しすぎると、自然に発火することも周知の事実。燃えないわけがないんです。

 

ちなみに、オイル成分でなくても、簡単に燃える成分があります。

エタノールです。

火を近づけると、即効で燃えてしまいますので、十分ご注意を。

まぁ、化粧品に配合されている量では、発火のおそれはないと思いますが、昨今、コロナウイルスによる消毒ブーム。

消毒液には、70%程度のエタノール、アルコールが含まれており、これらは普通に発火します。

手を消毒してすぐ、ライターの火など付けないようにしてください。簡単に燃えます・・・。

 

ヘアオイルを塗って、すぐさま火元を近づけなければ、髪の毛に燃え移る・・・なんてことは、ほぼほぼないかなと思います。

また、ヘアオイルは、様々なオイル成分が複数組み合わさったものです。ヘアオイルに含まれる成分がどれも引火する成分とも限らないのです。ビクビクしすぎる必要はそこまでないでしょう。第一、ヘアオイルで火事になったとか、今まで聞いたことなかったですしね。

 

大事なのは、火元の近くで、わざわざヘアオイルを塗らないってことでしょうか。燃えるものを、火元に近づけるなってことです。火元に、紙なんて近づけないでしょう?それと同じことかと思いますね。

 

 

 

毛髪は引火するのか?

毛髪の成分は、水分、タンパク質などで構成されています。

皆さんご存知の通り、水は引火しませんし、発火もしません。火事が起きたときには、水をかけるくらいですからね。

さて、タンパク質の場合はどうでしょうか。タンパク質でイメージしやすいのは、お肉とかでしょうか。お肉を発火させようとしても、そんなことにならないですよね。焼き肉に行って、お肉を焼いても発火はせず、丸焦げになるだけ。炭化、炭と化すだけです。なので、お肉も引火しません。

つまり、毛髪は引火することはなく、火が付けば、水分は飛んでいき、タンパク質の部分は、炭になるだけです。

ちなみに、毛髪が燃えると、チリチリと音を立てます。毛髪チリチリになりますよ(笑)後、焦げ臭いです・・・。私は一度、子供時代に、前髪を少し燃やしてしまったことがありまして・・・。

火遊びをしていたわけではないです。お鍋の縁に、髪がついてしまって、ちょいと燃えてしまったんですよね(笑)

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そもそも論だが・・・。

タバコと女性

そもそも、記事に書かれていた女性は、タバコの火が髪に引火したのだとか・・・。

ヘアオイルで髪の毛をケア、整えるのはもちろん良いのですが、その前に、タバコをやめましょうよ。

タバコによる老化リスク、髪の毛にまとわりつくタバコのニオイ

タバコは本当に、百害あって一利なしです。

何のメリットにもならないかと思います。ストレスで吸ってしまいたくなる、そんな気持ちはわからなくはないですが、別の方法でストレスを解消する方が、よっぽど健康的、美容的?(こんな言葉あるかな?)です。

髪の毛をヘアオイルで労る気持ちが少しでもあるのなら、タバコをやめてくださいませ!

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最後に

ヘアオイルと毛髪、引火について、書いてみました。

気をつけるに越したことはありませんが、過剰に気にする必要もないかと思います。

自分好みのヘアオイルを思う存分楽しんでもらえたらと思います。

後、タバコ吸っている方は、タバコを止めた方がよろしいかと。タバコは、美容の真逆の存在ですからね。

 

ヘアケアコスメについて、色々記事にしています。化粧品選びの参考になれば幸いです。

 

また、個人的なランキングページも作成しています。良ければ参考までに。

個人的ランキングページ

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

 

 

 

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