あひるの化粧品と戯れる日記

化粧品開発者が化粧品やそれに関する知識、情報などを発信していくブログです。たまに無関係なことも書きます。

【アネッサ】デイセラム 使用感と成分分析 〜サンデュアルケア技術も解説〜

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どうも、あひるです。

さて今回は、太陽光(紫外線)をお肌にとって効果のある光へ変換してしまおうというUVケアアイテムについて、書いていこうと思います。

 

 

 

 

アネッサ デイセラムのポイント!
  • 日光(紫外線)を、可視光へと変化させる、新しいUVケアアイテム
  • 紫外線防御効果は、SPF50+、PA++++と文句なし
  • 使用感は良好、肌トーンアップ効果もアリ!

 

 

 

アネッサとは?

アネッサは、資生堂から出されている化粧品ブランドです。

様々な有名女優たちが、CMに出ており、ご覧になられた方も多いことでしょう。

ドラッグストアなどにも、多数の商品が展開されており、価格もリーズナブル。

使ったことはないって方もおられるでしょうが、知らないって方は、いないのではないでしょうか。

今回(2022年2月)発売された、アネッサ デイセラムは、「はじめよう、太陽エステ」という謳い文句で発売され、少し話題になりました。

紫外線をカットする日焼け止めでありながら、その光を美肌光に変えて、肌を良くしようという、新しい切り口、コンセプトだったからです。

一般的な人の考えでは、光に、紫外線に晒されたくないって意見が多いと思いますが、紫外線に当たることで、美肌になろうってのは、今までの概念、考えがひっくり返るほどのことです。

そんな技術が、資生堂からリリースされたのか、と食いついた人も多いことでしょうね。

さて、では本当に紫外線に当たりながら、美容になるのかどうか、成分、使用感を含め、解説していこうと思います。

 

 

 

アネッサ デイセラム 使用感と成分分析

アネッサ デイセラム

出典:https://www.shiseido.co.jp/anessa/products/suncare/dayserum/

 

アネッサ デイセラムの使用感

緩い乳液状の日焼け止めですね。緩いので、塗り拡げ、塗り伸ばしが容易で、広範囲をカバーできます。でも、あまりケチると、日焼け止めの効果が弱まるので、そこは注意です笑。

軽く肌トーンも上がるので、肌トーンを上げたい、さり気なく上げたいって方にも、ありがたいですね。

耐水性もあり、多少の汗や水に対して、簡単に取れるような感じはありません。

逆を言えば、簡単に落としにくいので、落とす際は、きちんとクレンジングをして、落とすようにしてください。色などで落ちたかどうか判断しづらいですので、勝手に落ちてると思い込まないように。当たり前ですが、きちんと落としていないと肌トラブルの原因にもなりますぁらね。

また、香りはほのかなフローラル系の香りがします。

アネッサ デイセラムの使用感
アネッサ デイセラムの塗り伸ばし

 

アネッサ デイセラムの成分分析
デイセラムの全成分

ジメチコン、水、酸化亜鉛、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、エタノール、セバシン酸ジイソプロピル、カプリリルメチコン、BG、オクトクリレン、酸化チタン、シリカ、グリセリン、トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、パルミチン酸デキストリン、トレハロース、イソドデカン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、PEG/PPG-17/4ジメチルエーテル、ポリアクリル酸Na、グリチルリチン酸2K、チャエキス、トルメンチラ根エキス、プランクトンエキス、アセチルヒアルロン酸Na、イザヨイバラエキス、スピルリナプラテンシスエキス、水溶性コラーゲン、PPG-17、トリイソステアリン、ジステアルジモニウムヘクトライト、PEG-10ジメチコン、イソステアリン酸、水酸化Al、ステアリン酸、トリエトキシカプリリルシラン、EDTA-3Na、BHT、トコフェロール、ピロ亜硫酸Na、タルク、クエン酸Na、クエン酸、トリエトキシシリルエチルポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ハイドロゲンジメチコン、フェノキシエタノール、香料、マイカ、酸化鉄、合成金雲母

ジメチコンは、シリコーン成分。皮膜、感触改良成分で配合されています。

酸化亜鉛、酸化チタンは、紫外線散乱剤。物理的に、紫外線をカットする効果があります。

メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、オクトクレリンは、紫外線吸収剤です。散乱剤が、紫外線を反射してカットするのに対して、吸収剤は、紫外線を吸収、熱エネルギーに変換、放出し、肌にとって、害がないようにしてくれる働きがあります。世に出ている日焼け止め、UVケア製品のほとんどが、散乱剤と吸収剤を上手く組み合わせたものになっています。

エタノールは、アルコールの一種で、感触改良目的で配合されています。UVケア商品は、意外とベタつくことが多いのですが、エタノールを配合することで、ベタつきを抑え、サラッとした感触を付与する事ができます。

セバシン酸ジイソプロピルは、エステルオイル。紫外線吸収剤は、主に油性成分であり、セバシン酸ジイソプロピルは、それら油性成分を溶かし込むために配合されています。

カプリリルメチコンは、シリコーン成分の一種です。カプリリルと付与し、少々構造を変えたシリコーンであり、そうすることで、エステルオイルなどの他の種類のオイルとの相溶性、混ざりやすさを向上させています。

BG、グリセリンは、多価アルコールで保湿成分。

シリカは、酸化チタンや酸化亜鉛の表面処理成分としての役割があります。そうすることで、光に対してや、化学的安定にさせることができるのです。この場合、シリカを配合しているというよりは、原料自体に配合されている場合が多く、酸化チタンや酸化亜鉛を配合することで、必然的に配合されることになります。

また、それ以外に、意図的に配合する場合もあります。シリカを単独で配合することによって、光を散乱、ソフトフォーカス効果を得られたり、滑り性が向上し、塗りやすくなるなどが挙げられます。全成分からでは、判断ができない部分になりますね。

トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸は、シリコーン成分です。汗や皮脂による化粧崩れを防いでくれるとともに、サラサラ感などの付与にも一役買います。

ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルは、紫外線吸収剤です。

PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコンは、界面活性剤です。シリコーンとPEGがくっついた成分で、シリコーンを乳化させるのに、役立ちます。シリコーン用の活性剤ってことです。

この辺りまでが、1%を超える成分でしょうか。成分数が多いし、エキス類がだいぶ後ろなので、正確にはわかりにくいですね。

さて、紫外線を美容効果のある光に変換すると銘打っている、アネッサのデイセラム。

どの成分が、それに関与しているのでしょうか。

答えは、スピルリナプラテンシスエキスと、酸化亜鉛の2成分です。

この2成分が主に変換に関与する成分となります。

スピルリナプラテンシスエキスは、藻類由来のエキスになります。藻類、つまり植物のお仲間であり、植物は光合成を行います。光合成は、太陽光を利用しますが、その過程で、紫外線を可視光に変える、変化させる性質があります。

つまり、肌に届いた紫外線をスピルリナプラテンシスエキスで、可視光に変換、肌に無害、いや、有効な光を届けようってことです。

なるほど、良いメカニズムですね。実際、細胞レベルのデータでは、線維芽細胞を活性化させたり、コラーゲンやヒアルロン酸の産生を促したりしていますね。

続いてが、酸化亜鉛。

蛍光酸化亜鉛と呼ばれていたりもしますが、通常の酸化亜鉛とは、少し異なります。この酸化亜鉛は、紫外線を浴びると、可視光に変換してしまう性質を持っている酸化亜鉛なのです。ちなみに、表示名称は、同じ酸化亜鉛なので、メーカー側が謳ってくれないとわからないです。HPでは、紫外線を照射する実験動画が公開されていますが、日焼け止めを塗ると、緑色に変化することからも、某メーカーの某原料で確定かと思います。資生堂が作っているわけではないです。

こちらの酸化亜鉛も、細胞レベルでデータが取られており、表皮細胞の活性化に関与するとされています。

上記2成分を組み合わせることで、「光美容」と謳っているものと思われます。

当然ですが、酸化亜鉛の方が、多く配合されていますので、酸化亜鉛によるところの方が、大きいです。スピルリナは、そんなに配合されていませんからね。

これまた当然ですが、日光の浴び過ぎは、NGです。

例え、アネッサ デイセラムをたっぷり塗っていたとしても、日光を浴びすぎれば、後々必ず、肌にダメージが現れます。日光、紫外線を100%カットする、そんなUVケア商品は存在しませんので。その点は、注意が必要ですね。

余談ですが、

ロート製薬の日焼け止めでも、似たようなことをやられているのに、アネッサの方が、認知度、市場の興味関心具合が高そうですね。CMの影響もありそうです。ロート製薬は、トーンチェンジパウダー(表示名称:酸化(Al/Ca/マンガン))を採用し、紫外線を赤色光へと変換、肌ダメージなどなどを抑制した日焼け止めになっています。

どちらもアプローチ的には、似ている・・・。謳い方、打ち出し方の差が如実に出ているなーといった印象です。

 合わせて読みたい

www.ahiru-nonnbiri-blog.work

 

アネッサ デイセラムのフリー項目
  • 着色料

 

アネッサ デイセラムの評価
  • アットコスメ:4.9/7.0 449件
  • LIPS:4.5/5.0 109件

※上記評価は、2022年8月のものです。

良い口コミ
  • 塗ったあと、日焼け止め特有のゴワゴワ感がなくて良かった
  • パール感があって、お肌がきれいに見えるのは良い
  • 伸びがよく、スッと肌に馴染む
  • 塗った後のサラサラ感もよく、トーンアップもできるので、下地としても良い
悪い口コミ
  • 特に見当たらない

 

◆ 個人的な評価 ◆ ★ アネッサ デイセラム ★
☆ 総合評価:S- ☆
● 伸ばしやすさ:S+
● 保湿力:A+
● カバー力:A+
● コスパ:A-
● 匂い:S-
● 肌への優しさ:A+
● 口コミ:S-
● オリジナリティー:S
※S+が一番良く、C-が一番悪い評価となります。

 

 

 

どんな人にオススメ?

  • 日頃から、紫外線に多く晒されている方
  • トーンアップ効果の見込める、日焼け止めをお探しの方
  • しっかりとした耐水性のある日焼け止め、下地をお探しの方

 

 

 

 

最後に

アネッサから新しく発売された、デイセラムについて、色々と書かせてもらいました。

紫外線をほぼほぼ無害の可視光に変化させるという、新しい切り口、謳い文句は、面白いなーと思いますね。

普段からよく紫外線に当たる方には、ちょっと嬉しい付加価値かもしれません。他に、このような付加価値のあるUVケアアイテムは、今のところないですからね。

 

他にも、UVケアアイテムについて、書かせてもらっています。化粧品選びの参考になれば幸いです。

 

また、個人的なランキングページも作成しています。化粧品選びの一助になれば幸いです。

個人的ランキングページ

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

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